見出し画像

絵本『だれでものいえへ』ongoing project vol.05

編集者さんとの出会いかた

編集者土井章史さんとの打ち合わせが終わり、ここからはいつも楽しみにしているトムズボックスの棚を見る時間です。
トムズボックスの本棚は編集者土井章史さんそのもの。
土井さんが手がけられた数々の絵本だけでなく、美しい外国の絵本や、アンダーグラウンドな本や、滑稽さと紙一重のカッコ良い本がぎっしりと詰まっています。
なんだか、楽しいんだけど深いところに『くらやみ』があるような本棚なんです。


ぎゅうぎゅうに本が詰まったトムズボックスの棚



土井さんは酒井駒子さんの『よるくま』のような痛いほどに美しい絵本や、ナンセンスだけど愛しくなってしまう島田ゆかさんの『バムとケロ』シリーズなどを作られているけれど、深いところに『くらやみ』があるからこそ、ていうか人間の『くらやみ』を知っておられるからこそ、作家から、面白さも愛しさも引き出すことができるのかな、なんてことを思います。

そんな棚を端から端までジイーっと見ていくと、今のわたしの悩み(家の描き方)にぴったりな本を発見購入して、


欲しいものが必ずみつかるトムズボックス


それから土井さんと楽しい無駄話(お金の話が多いかも)を少しして、トムズボックスを後にしたのでした。

さて今回は『編集者さんとの出会いかた』を書こうと思っていたのですが、書いているうちに、なんだかそこが大切なのではないように思えてきました。
『編集者さんと出会う』んじゃなくて、『一緒に仕事をしたいと思うひとに、どうやって一緒に仕事をしたいと思ってもらうか』のほうが大切なんじゃないか、と。少し長くなりそうなんで、また別の機会に書きます。

ちなみに編集者さんに出会う方法としては、30年前の古い方法ですが
・雑誌などの編集部にファイルを送る・あるいはアポイントをもらって会いにいく。その時に、なぜその雑誌で仕事がしたいのか、その雑誌で仕事をするとしたら、こんな絵を描きたい、というふうに、編集部別に違ったファイルを作って送っていました。
・編集者さんの主催している勉強会に参加する。わたしが土井さんと出会ったのは、この方法。土井さんは『あとさき塾』と『トムズボックスワークショップ』(わたしが行ったのはこちら)の二つの絵本講座を手掛けておられます。

今はどんな感じなのかな。
なんだかクリエイティブも作品の発表も自由になって、クリエイターでありながら編集者の目も持つ、みたいなひとが増えてきたように感じます。
わたしもそうなりたい、、、と思うこともあるけど、なれないことがわかっているので、わたしは編集者さんの力を借りることを大切にしたいと思っています。

つづく
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2024/09/03
ペレカスブック新井由木子
記事の制作公開は、編集者土井章史さん、クライアントこども応援ネットワークPineさんのご了解をいただいています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


リアタイでは大好きだったおじさんのお葬式に出席するため式根島に帰島中
親戚が集まり良いお別れができました
新島から来た母の妹のおばさんと母と父とドライブしました

記事:ペレカスブック店主イラストレーター・デザイナー:新井由木子
埼玉県草加市の小さな書店(実店舗は2023年5月にクローズ。新店舗持てるように奮闘中です)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?