絵本『ふみきりくん』/読み聞かせ
働き者のふみきりくんの
一日を描いた絵本。
ふみきりくんは、いろんな電車を通過させ、
たくさんの人や車に立ち止まってもらう。
踏切好き、乗り物好きの子には
たまらない一冊です。
つむぐ 2才6か月
つむぐは0才の頃から踏切や電車が大好き。
もちろんこの絵本も大好きになって、
何度も読んでいます。
最近は、読んでいる途中にとにかく喋ります。
なかなかページが進まないけど大丈夫。
絵本を読みながら
つむぐと会話するのは楽しいのです。
えきの そばに、はたらきものの
ふみきりくんが おりました。
つ:いまわぁ、ひかってないけどぉー、
でんしゃがとおったらぁー、
おめめがあかくぅー、ぴかぴかひかるの。
そうそう。このページでは
目が赤く光ってないんだよね。
何度も読んでいるので、
よく知っていて教えてくれます。
でんしゃが くると、あかい めだまを
ぴかぴかさせ、かん かん かん かんと
ならしながら しゃだんきを おろします。
つ:ここは、でんしゃとおるのぉ?
だってさ、ふみきりがあるんだもん。
ほら、あかいめだま
ぴかぴかさせてるしさぁ。
ほら、みてぇ。で、ふみきりがあって、で、
ねんねんねんねんねんねんねんねんなる。
このふみきりが、ほしいなあ。
父:え、このふみきりがほしいの?笑
つ:これと、このふみきりほしいなあ。
これもほしいな。これもほしいな。
これもこれもこれもこれもこれも。
うん、それ全部で一つの踏切だよ。
母:今度踏切作りたいね。
大きい踏切作るっていうのはどう?
なんか段ボールでさ、こう、こう、
こうなってて、ごーんってやつ。(雑)
父:かかが踏切作ってくれるって。
つ:やったぁー!
でんしゃが つぎつぎ やってきます。
かん、かん、かん、かん!
「しばらく おまちくださーい!」
つむぐは、踏切の前に立っている
二人の男の子を疑問に思ったらしい。
つ:ねぇ、ママいないね。なんで?
父:子どもだけだね。
母:ほんとやね。小学生かな。
父:つむぐも大きくなったらさ、
かかがいなくても歩いたりするんだよ。
かかいなくても歩ける?
つ:かかもしょーがくせいになったらぁ、
もっとおっきくなったらぁ、
しょーがくせいになってぇ、
つむぐといっしょにいて、
おしごとするんだって、いっしょにぃ。
父:かかが大きくなったら小学生になるの?
つ:うん。つむぐも。
かかはまだ
小学生になっていないようです。
あんぜん だいいち!
かん、かん、かん、かん!
「とまれ! とまれ!」
ふみきりくんは ちからいっぱい
さけんで トラックを とめました。
つ:トラック、ここにすすみたいの?
もうとびらしまっちゃってるよ。
なんで?
父:もう電車がきちゃってるから、
「止まって」「あぶないよ!」って閉めたの。
つ:なんで?
「なんで」攻めがすごいよー。
父:トラックが踏切に入っちゃうと、
電車とごっつんこしちゃうから、
閉めたんだね。
母:つむぐさぁ、踏切の中に、
車が閉じ込められちゃったら
どうするんだっけ?
つ:いたい!
うん、間違いない。
えきの でんきが きえました。
ふみきりくんの きょうの しごとも
おわりました。
つ:あかいめがないねぇ。
父:うん、ねんねしてるね。
つ:なんで?
父:ふみきりくんね、
今日の仕事が終わったんだって。
つ:え?
父:ん?
つ:えぇ!?えぇ!?
えぇーーーぇ!?
父:えぇ!?
今日の仕事は終わりだって。
いやだ?
つ:うん。
父:もっと働いてほしい?
つ:うん。
父:けどね、ふみきりくんもねんねしないとさ、
明日頑張れないよ。
ふみきりくん休憩だって。
つ:もっかいよんで!
ふみきりくんは、
また朝に戻って働いてくれました。
『ふみきりくん』
えのもとえつこ文、鎌田歩絵
福音館書店、2016年