23歳 北海道知床ウトロには人の手では制御できない自然があると知る
北海道知床ウトロ。
この地に2年通って感じたことは、知床には人の手では制御できない自然があるということ。
世界遺産の知床と言うけれど、実際に行ってみたら街中は比較的静かな旅館街になっていてセブンイレブンとセイコーマートが道路を挟んで隣同士に建っている小さな街。(ちなみに生活用品が買えそうなのはこの2店のみ。)
斜里方面→ウトロ市街に入った瞬間に、縦にダイナミックな崖や大自然が現れ空気が変わります。
トンネル付近は携帯の電波も微弱で、別世界に吸い込まれて行くよう。
そう、ここは世界遺産知床。
めちゃくちゃでかいオジロワシが車より先に前へ前へと飛んでいき、動物たちの息吹を間近で感じられる世界に来たな…とワクワクします。
全てがド天然と言われる知床は、
市街地の奥へ奥へと進むと見えてくるのです。
知床五湖へ向かう途中にあるプユニ岬からはウトロの一部が一望できます。半島の形がくっきり。道東といえど真夏日は30℃を超えます。
ちなみに冬は半島の形的に流氷が滞留しやすく、ビタッと静止した流氷を見ることができます!
氷河期が来たかのような静けさです。
厳しくて優しい景色に思わず見惚れてしまいます…
話は戻り、夏の知床五湖へ。
この雄大な山々に言葉を失います。
あの山々には人が住む権限が一切なくて、本当に生き物だけの住処なんだ、と思うと覗いてはいけないと山から言われているような気持ちになります。今にももののけが出てきそうな空間です。
少し後悔しているのは、クルーズや登山は時間が取れなくて1回も経験しなかったことです。知床から羅臼側に向かう時の景色や、山から見た知床の写真を見る限り、ほんっっっとうにビビるスケールの大自然であまりにも人間の手が加えられてない景色にゾクっとします。実際見たら私は歓喜かつ恐怖で涙を流してしまいそう。
ただ、知床って『よし!明日知床行こう!』ってなる距離でもなくアクセスしづら過ぎる場所なので、旅行が天気が良い日と被るかが読めないんですよね。冬も流氷が風で流されてしまったりすることもあるので賭けに近いです。
こちらは市街地の港。
知床と言えば鮭!!!!
なんと鮭の水揚げ量は全国一位。
秋口になるとウトロ鮭テラスから鮭の水揚げを真上より見れます。
鮭がとにかくドデカい!鈍い音でドサドサっと鮭が落ち、ツルンと雪崩落ちて行く様子は大迫力です。漁師さんたちは次から次へと、軽々と、パワーで鮭を掴み分けていきます。力仕事やぁ…
世界遺産知床は全てにおいてハードルが高い気がします。自然も食べ物も、全てに勝るものがないくらい"本物"であるという誇りを感じます。
仕事で知床行く時はこれ着てました(笑)
今まで泊まった知床の宿あれこれ
①ホテル知床
朝ごはんに鮭の混ぜご飯あっぺ飯が出てきた時は感動しました!北海道民なのに北海道旅行っぽい!笑 と興奮しました。
知床のホテル、ホテル内で1日楽しめるくらい充実していると噂に聞いていましたがガチだと思います……大自然も楽しみたいけどホテルの温泉や食事やら設備がホテルの外に一歩も出れないくらい充実してます。1泊じゃ足りん。
こちらは北こぶしリゾート内にあるチョコレート屋さんで購入したお土産。宿泊者じゃなくても入店可。一粒400円台でしたwww インバウンド需要を感じます。(1粒だけ買うのもアレだと思い3粒購入しました。) こんなに施設充実してたらほんと外に出られる気がしない。
②しれとこ村
こちらの宿には出張で何度も何度もお世話になりました。温泉付きでリーズナブル!
本館とはなれがあるのですが、個人的にははなれがゲストハウス感あって楽しかったです。
共用部の冷蔵庫に書いてあった落書きが地味に刺さります。良いねこういうの。旅っぽい。
ご飯なしプランにすることが多く、食事はいつも
街で唯一夜遅くまでやってるピリカデリックさんでパスタを食べていました。
ここには漁師さんや観光のお客さん色んな方が集まりますがマスターと店員さんが気さくで楽しいお店です。パスタが濃厚でヒンナ!
四国から一人旅してたお姉さんと意気投合してパスタを分け合ったり。
こういう繋がりができる場所、あり続けてほしいという密やかな願い…
その他見どころ
知床のエゾシカファームにはたくさん鹿が!
柵の中の鹿と、それを外から見てる野生の鹿の構図、どない…?
柵の中の鹿は近くで見れます!
お尻がハート模様みたいでカワユス!
知床、2年間しっかり毎月通ったのですが
奥深すぎてまだまだ全貌は知れていません。
世界遺産は人を呼び込むための装置ではなく、森を守るための約束だ、とウトロ道の駅で文章を見ましたが、本当に人の手じゃ制御できない神聖な大自然、生態系の営みがあるんだと思います。
知床また行きたい〜!今度はクルーズ、五湖有料コース、北こぶしの流氷見えるサウナ。うん。行こう。
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