心を打つアニメその1【ネタばれアリ】
こんにちは。
アニメっていいですよね~。ぼくはドラマや実写映画よりもアニメの方が感情移入できるみたいで、昔からアニメをよく見てます。
今回は、今まで見たアニメの中で特にぼくの心を打ったアニメの具体的なシーンやセリフを紹介したいと思います!
「泣けた」とか「考えさせられた」とかそんな感じです。
ガンガンネタバレをはさむので、これから見る予定のある人はスルーしてくださいw
SHIROBAKO
SHIROBAKOはアニメ制作会社で働く女の子が主人公のアニメです。
アニメ制作会社の日常をアニメにするっていうややこしい設定なんですけど、ポイントは➀新社会人②挫折と成功③友情の3つかなと思います。
【あらすじ】
大学時代にサークルでアニメ作りをしてた5人の女の子達が、それぞれ社会人になってアニメ制作に関わる仕事をするが、苦労や失敗、いろいろな人間関係の中、理想と現実とのギャップと向き合いながら前に進んで成長していくストーリー。
【心打ちポイント☆】
全部で24話あるんですが、23話がむっちゃ泣けました(´;ω;`)
何回見ても泣けます。
メインキャラの一人に「坂木しずか」通称ズカちゃんという女の子がいるんですが、この子がめっちゃ不遇なんです。全24話を通して他の4人のメンバーはなんやかんや良いこともあり悪いこともありって感じなんですけど、ズカちゃんだけラストのラストまでずっと低空飛行してるんですww
そのズカちゃんが23話にようやく報われます。このために22話あったんじゃないかっていうくらい良くできてるんですわ・・・
【ネタバレ】
ズカちゃんは声優志望なんですけど、切ないことにオーディションとか全然通らないんです。めっちゃ根はいい子なんですが、さすがに終盤ちょっと病んでくるんですよw
アニメの終盤では、主人公:宮森あおいが勤めるアニメ制作会社が、社の命運をかけて新作を作成するストーリーになるんですが、その中でキーとなるキャラクターの声優を探す流れになるんですね。
そこでズカちゃん登場ですよ。
流れとしてはまぁそうなるよな、って感じなんですが、ズカちゃんが声をあてるキャラのセリフと、ズカちゃん本人の心境がうまいこと繋がってるんです!
そしてその場面を制作の立場やアニメーターの立場から、他のサークルメンバーが聞いてるわけですね。あぁ、涙涙・・・
化物語シリーズ
化物語は全部見るとめっちゃ長い話なんですが、泣けるっていうより考えさせられるシーンが多いですね。誰しも持っているようなトラウマやコンプレックスとかのネガティブな特性が、それぞれのキャラクター設定に組み込まれてて、しかもそれをエグるようなセリフや会話のキャッチボールが魅力的であります。
【あらすじ】
「怪異」という妖怪みたいな幽霊みたいなものがこの世界にはいて、それが人に取り憑いて悪さをします。主人公の阿良々木暦(あららぎこよみ)くんはとあることがきっかけで吸血鬼になっていて、怪異に取りつかれた女の子達を助けますが、その流れで怪異をとりまく色々な人たちに目をつけられたりします。
【心打ちポイント☆】
いろんなキャラがいるんですがその中でも個人的に「羽川翼(はねかわつばさ)」「斧乃木余接(おののきよつぎ)」という二人のキャラがすきですね。
この二人がどういうキャラかというと、
・羽川翼(はねかわつばさ)
めちゃくちゃ頭が良い、家庭環境複雑、親と不仲、強がり、孤高、一人でなんでも解決できる
・斧乃木余接(おののきよつぎ)
人間じゃない、感情がない
て感じです。
羽川翼はすごいため込むタイプの人間で、頭が良くてなんでも解決できるけど、解決しきれない問題も出てくるわけです。そうなると周囲に頼ったり、助けてもらわないといけなくなるんですが、それができないんですよね~。この辺りの性格が自分にもあてはめられて共感してしまいますね。
斧乃木余接は死体から作られた人形という設定で、感情もなくて淡々とした話し方をするんですが、ところどころ人間に憧れてるようなところがあるんですよね。で、人間じゃないので、人間を客観的に見た感想が言えるんだと思います。見た目はバカみたい(オイ)なのにそれがすっごい刺さるんですわ。
【ネタバレ】
ぼくの好きなシーンとセリフを2つ紹介したいと思います。
まず1つめは、羽川翼が阿良々木くんのお母さんに助言?ぽいことを言われるところです。
羽川さんは色々あって自分の家に住めなくなって、阿良々木君の家に住まわせてもらうことになります。普通は家族とか身内に頼りますよね。その状況を見た阿良々木母のセリフ。
「人は嫌なことがあったらどんどん逃げていいんだけれど、目をそらしているだけじゃ逃げたことにはならないんだよ」
これって暗に羽川さんに対しての、根本的な原因から目をそらしているんじゃない?ていう指摘なわけですね。更に
「君が今の現状を良しとしている限り、周りは手出しができないんだから、まずはその辺りから始めてみたらいいんじゃないかな」
と伝えます。
ぼくはため込むタイプ代表としてこの羽川さんを見ているわけですが、もう刺さりまくりの、共感しまくりです。グサッw
ぼくが友達のお母さんからこんなこと言われたらとりあえず家出ていく感じになりますね。
本人はうまいこと問題を解決していってるつもりなんですが周りから見ると全然そうなってないことってありますよね。そういうのって本人が協力を、助けを求めないと手を貸しづらいわけです。
でもこの羽川さんみたいなタイプは人に頼るのが苦手なんですね~。めっちゃ分かります・・・。なので表面的な問題は無くなっているんだけど、根本的なところは変わってないので、本人は苦しむことになるわけですね。
こういう人いますよね~!
アニメの中ではその苦しみや葛藤が「怪異」という化け物として描かれていますが、つまりはストレスですよね。
阿良々木母は更に、
「親が子供と仲が悪いというのは、それだけで虐待みたいなもんなんだ」
「家族はいなきゃいけないものじゃないけれど、いたら嬉しいものであるべきなんだ」
とか持論を展開するわけですが、僕自身の親とあまりうまくいってない時期を思い出すとめっちゃ共感しちゃいますね。引きづりますしねこういうのは。
2つ目は斧乃木余接が阿良々木君に「幸せ」について語るところです。
阿良々木君は忍野忍(おしのしのぶ)という伝説の吸血鬼と二人で一人みたいな関係になっていて、その結果ありえないパワーとか不死身の肉体を手に入れらていて、それを使って「怪異」と戦ったりできています。
でもそれは誰のためにもならないことで、将来的にも誰も幸せになれない、って阿良々木君本人は言うわけですね。
けどそんな阿良々木くんに斧乃木ちゃんは物申します。なんだか言い訳してるみたいだと。
「不幸や不遇に甘んじていることを、頑張ってると思ってるんじゃないの?」と。
更に
「そういうのを世間では、何もしていないっていうんだよ」
wwwきっつwwww
こういうことを言えてしまうところが、人間じゃないキャラだからこそというか、人間に憧れを持っているキャラだからこそな気がするんですよね。
職場の社内ニートにこんなこと言ったら一発KOですわ。
かくいうぼくも身に覚えがあるところでして、日本って謙遜とか苦労を美徳として持ってるところありますよね。出る杭は打たれるというか。
「不幸なくらいで許されると思うな。ハッピーエンドを目指すべきだ。不幸で居続けることは怠慢だし、幸せになろうとしないのは卑怯だよ」
どうせ自分なんて…、という思考をことごとく打ち砕いてきます。
アニメの中では阿良々木君という主人公は何人も周りの人を助けているわけですが、忍野忍というキャラとの関係が結構複雑で、周りから見ると中途半端なんでしょうね。そこを斧乃木ちゃんは問うたわけですな。
まとめ
という感じで、お気に入りのアニメでした。