4人姉妹の2番目の宿命
4姉妹というとだれでも気持ち良く驚いてくれるから、
丁度いい小ネタである。
だけど実際子供のころは全く丁度良くない立場だった。
上にも下にも敵がいる毎日。
たとえば食事。
うちは、大皿でどっかーんと出てくることが多かった。
それをみんなでつついて食べるスタイル。
当時の私は、家族で食べる料理を、一番初めに口に入れて「おいしい!」と1番最初にいうことをカッコいいと思っていた。
母が作った料理に「おいしい!」と1番先に言った者が勝者。
なぜこう思っていたのかは覚えていないし、だれが始めたゲームな訳でもない。
「おいしい」を1番に言うのが勝ち。
なぜ?と思うでしょ、私もなぜ?と思う。
私は姉にも妹にも勝っていたかったのだ。常に何をするにも、負けてられない、毎日が戦争。姉にも小さい喧嘩をふっかけられ、年の近い妹にも、私の方が偉いんだぞという態度で接しないといけない忙しい毎日。
こんな毎日だと負けず嫌いの人格になるのはしょうがない話。
そう、今の私も超がつくほどの負けず嫌い。今日も誰かに認めてもらいたい。仕事でも自分が失敗するのも嫌で、自分にも同期にも負けたくなかった。会社の先輩にも入社3日で「ぺかこちゃんは負けず嫌いなのね」と言われる始末。
去年、新卒入社した頃にいろんな人から負けず嫌いを指摘されて、
やっと自分で自覚した。これが当たり前の自分だったし、他の人もこんなもんだと思ってたらそうでもなかった。
これに気づいてから、肩の力が抜けたような感じがして、
もっと力抜いて生きていこうかなあと思うようになった。
人生勝ち負けで決まらないし、勝とう勝とうとしてると力んだ毎日で疲れちゃう。
それに、なんとなく私にとっての理想な人間は余裕があってマイペースな人。自分らしく力を抜いて生きてる人の方がかっこよく見える。
最近はこの理想に近づけるように、気持ちをコントロールしてる。負けず嫌い精神が出てきそうになったら、深呼吸してマイペースでいいんだよーと頭で唱えてる。
幼少期の環境が今日の自分を作り上げてるって改めてすごい。
こうなりたいって思わずともなっちゃうんだもん。
自己分析って就職活動のためだけじゃなくて、自分てこういう人間なんだなあと気づいて、もっと自分の理想像に近づくためにも大切なことだよね。
世のお母さんお父さん、どうか真ん中っ子をほめてやってください。真ん中は頑張ってる。戦ってるんだーー!認められたくて褒めてもらいたくて、たくさんママやパパにアピールしてるんじゃないかな。
真ん中かわいそうみたいな話じゃないよ。真ん中は最高に強く、愛に溢れた子に育つ。愛や自己肯定感を求めてきた分、たくさん人に愛や肯定感を与えようと思えるからね。
幸あれ真ん中っ子!