サウナビルダーツアーinフィンランド振り返り記事 〜Sauna kyla編〜
Niemi-kapeeを後にした僕らは、スモークサウナがおよそ30個はあるSauna kyla、通称サウナヴィレッジへ向かった。
あまりにも晴天、こんなサウナ日和ないだろうと思えるくらいの快晴が、グッと僕の中のサウナメンタルを向上させる。今日も力尽つくまでサウナに向き合ってやると、到着した瞬間に決心した。
なんと、スモークサウナの火付けをさせてくれるという金輪際ない(もしかしたらあるかも)体験ができるというので、意気揚々とした。
まず、全体の説明を受ける。ここのスモークサウナは、フィンランド各地で使用されていたサウナ自体を引き取り、当初は展示するだけが目的だったみたいだが、今では数個のスモークサウナが稼働しており、体験型サウナ博物館と化している。
そして、そんな伝統的なスモークサウナへの火付け。火柱が立ちすぎると火事の恐れがあるみたいで、薪は常にストーブの2/3ほどの高さでくべる。パンパンに積めるのではなく、空気の流れを考えて積みなさいとの指導を受け、少し緊張しながらの火付けとなった。火が付いた瞬間、もんもんと煙が吹き出す。まさにスモークサウナの名の通りだった。
石が温まるまで4時間かかるとのことだったので、周囲の見学をしていると、1人の女性にインタビューさせて欲しいと言われた。現地の女子大生が、サウナをテーマにした論文を書くらしく、そのために意見をくださいと。もし自分が今の状態で大学4年に戻るなら、同じようにサウナ関連の論文を書いただろうなと。もちろん協力した。
すると、日本とフィンランドのサウナ文化の違いが、このインタビューで垣間見えた。アウフグースは知らないと言われ、ととのう感覚は分からないと。ただ、フィンランドでもサウナはメンタルヘルスに大いに役立っていることは分かった。白夜や冬の雪の影響によるうつ病罹患率がかなり高いらしく、そういった面でもサウナが助けてくれると。
むしろ、こちらが質問攻めで少し戸惑わせてしまったかもしれない。sofia、ごめんね。
そんなこんなで16時になり、オープン。
一般のお客さんに混じりながらスモークサウナを堪能する。すると途中、現地の70歳のおじいさんが付いてこいと言ってきた。一緒にサウナに入ろうと。後ろを付いていき、隣同士座る。お互い、拙い英語でコミュニケーションをとる。
『ここは初めてか?』
「はい、初フィンランドです」
『そうなのか!そりゃすごい!ロウリュしてくれ。』
「OK! ジュー。」
『hyvä lory!(良いロウリュだ!)』
良い。やっぱサウナの醍醐味は、こうやってコミュニケーションを取りながら入るものだよなと。日本の黙浴文化もそれはそれで良いんだけど、自分が目指すサウナは、こうやって色んな人とコミュニケーションが発生する場として成り立って欲しいなと思った。ありがとうおじいさん。大切なことに気が付きました。
計7個?のサウナに入り、カラカラになった僕の体は水分と塩分を欲していた。すると、ここでマッカラ登場。願ってもない塩分に幸福度が跳ね上がる。無言で串に刺し、ただひたすら焼いた。ここのブルーチーズのマッカラが最高に美味かった。もちろん、マスタードも。サウナ中に空く小腹を埋めるのにちょうど良い。蒸でも、今後マッカラは常時販売しようと確信した。
この日くらいから、徐々に参加者の体調に異変が起き始めていた。サウナは、ほどほどに入るものと誰もが思っていたはずだが、この機会を逃すまいと限界突破しているツケが起こり始めていた。
そして、この日の夜のコテージに付いていたサウナでのべべさんアウフグースは忘れない。あまりの熱さと痛みに、サウナ室で大転倒したことも忘れない。アウフ後にみんなで全裸のまま湖に飛び込んだことも、最高の思い出です。
まだまだサウナ旅は続く。
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