コーヒーブレイク

「しんどい」「わからない」「ムカつく」が安全に言えるかどうか

 パートナーシップによる組織活性化を専門とするコーチのHOSUです。そして、パートナーシップトレーニングの重要性を感じる人が増え、「自分がいる組織をパートナーシップのある場所にしたい」という人が増えることを意図して、パートナーシップについて書いています。

 noteマガジン「パートナーシップを磨く」も連投60日目。

 イキイキと、そして、パワフルに生きている人をみると、こちらも元気や勇気をもらったりしますよね。とはいえ、人って、そんなに強くできているわけじゃなく、ましてや仕事もプライベートも完璧!なんていう人は、そうそういません。
 他の人からは見えなくても、自分の中では、未熟な自分、いたらない自分、ダメな自分、愚かな自分がいることを知っていて、「そんなんじゃダメだ」「変わらなきゃ」と思って、いざ変えようとあれこれやるけど、変えられなくてヘコんだり、変わらない自分にイライラしたりしています。

 言ってみれば、「ダメだと思うことを(自分で)審判している」わけですね。

 「ダメだと思うことを審判している」あなたは、他の人もきっと同じように審判するだろうと捉えるから、自分がダメだと思うことをオープンにしにくかったりします。

・「しんどい」と言ってはいけない。
 ▶︎「あなただけじゃない」と言われるだろう
・「わからない」と言ってはいけない。
 ▶︎「自分で調べればいいでしょ」と言われるだろう
・「ムカつく」と言ってはいけない。
 ▶︎「不平不満ばかりいわずに!」と言われるだろう

 そうすると、「しんどいな」「わからないな」「ムカつくな」という思いや考えって、膨らむ一方だったりしますよね。それが言葉にできるだけで、ずいぶんと楽になるのですが、それを言わせない(言ってはいけない)価値観が、あなたやあなたの組織にある限り、やっぱり言えないですよね。あるいは、言うにしても勢いがいりますね。
 この勢いがいる感覚が、爆発する形での表明につながってんじゃないかなーと思うんです。
・もう、しんどいんですよ!
・そんなこと言われても、わたしわかりません!
・ムカつくんですよ!

 もちろん、静か〜にいう人もいますね。その場合は、なんというか、あきらめに包まれた感じで。
・もう、しんどいですわ…
・わかりません…わたしには無理です…
・とにかくイヤなんです…

 これ、いずれにしても、カギは「審判=評価」が言いにくさをつくったり、ガマンをしたりにつながっていませんかね?

 「評価」って自分じゃなくて、自分の言動に過ぎません。言動や結果など自分の外側にあるものであり、人によっても変わるものであり、一定じゃないし、なによりあなたの存在を脅かすものでもなんでもありません。
 だけど、わたしたちは「評価」がこわい。

 本当に信頼して、自分が何を言っても受け取ってくれる、そんなパートナーシップを感じる相手であれば、「しんどい」「わからない」「ムカつく」も相手の評価を気にせずに言えるでしょう。

 いや、正確には、相手がどうかもあるけれど、あなた自身が、あなたの「しんどい」「わからない」「ムカつく」を評価せず、「ただ、それがある」と自分で受け取っているかどうかの方が、重要かもしれません。

 案外、わたしたちが自分でジャッジしているほど、相手は気にしていなかったり、それとは逆の評価をもっていたりすることがありますからね。

 パートナーシップのある関係が広がる上で、カギになるのは、あなたとあなた自身との付き合い方だということを、お忘れなく^^

いいなと思ったら応援しよう!

HOSU
記事に価値があると認めてもらえることは、何より嬉しいですし、とても力づけられます。いただいたサポートはパートナーシップの価値が大きくなる使い方につなげます。