なぜ、「〜なんじゃない?」は「きっとそうだよ!」になるんだろう?
組織内のパートナーシップづくりを側面支援する組織コンサルタントのHOSUです。パートナーシップが組織に広がると、どんな状況になるか? 何が可能になるか? どんな結果が手に入るか?ということを綴っています。
例えば、会議で納得のいかない指示を出されて、その趣旨を確認する質問もできなかった場合を想像してください。
A:あの提案って、いったいなんの意味があるんだろうね。
B:どうせ、売上の見映えを上げるためでしょ。
A:だよね。ほんと、現場のことわかってなさすぎ。
B:部長は聞く耳なんてもってないから、無理無理。
A :社長に「自分は指示しました:って言い訳するためだね。
B:丸投げだから、そうだね。
こんな風に、最初は”疑問”に始まり、”推測”した意見が述べられ、その上に更に”推測”を重ねているうちに、”断定”が入って、それを確かめ合って話が終わるっていうこと、ありませんか?
「”疑問”▶︎”推測”▶︎”断定”の法則」と名付けましょう(笑)
これ、ほぼ無意識に、自動的に、おそらくやってますよね。これって、不満なことだけじゃなく、いいことでもそういうパターンでやってたりします。
A:あの人って、なんでいつもあんなサプライズするんだろうね。
B:ほんとだね。きっと喜ぶ顔を見るのが好きなんじゃない?
A:たしかに、嬉しそうだもんね。
B:あんなお父さんだったら子どもも喜ぶよね。
A:ほんといいお父さんだわ。
B:だね。
でも、まぁ、いいことの場合はいい印象が残るから、そのあとのコミュニケーションがややこしくなることはないけど、悪いことの場合って、悪い印象が残って、そこからコミュニケーションするから、往々にしていい結果にはつながらないですよね。
今回の会議で納得が言っていないケースなんかは、このまま裏で文句だけ言ってて、疑問を明確にすることなくやるから、自分たちが抱いた思い込みや決めつけにしばられて、勝手にイライラしながらやるか、文句言いながらダラダラやるかになっちゃって、仮に結果が出ても自分事で喜べなかったりします。
パートナーシップがない場だと、「”疑問”▶︎”推測”▶︎”断定”の法則」でコミュニケーションがおきがちです。
パートナーシップは創り続けているプロセスに存在するものだから、「”疑問”▶︎”推測”▶︎”断定”の法則」にはまっていたら気づいて訂正するだけです。
ということは、パートナーシップのある場を創るためには、「”疑問”▶︎”推測”▶︎”断定”の法則」にまずは気づくこと。
そして、”疑問”があれば、質問して明確にすればいいだけ。
あるいは、”推測”が湧いてきたら、質問して事実を明確にすればいいだけ。
推測が推測を読んで、ごちゃごちゃなってることがあったら、「確認してみたら?」という言葉を思い出してね。