怒っている相手とパートナーシップを組むコツは?
パートナーシップを洗練するパートナーシップコーチのHOSUです。パートナーシップで生きる人、活きる組織、豊かになる地域、平和になる世界を広げるために、パートナーシップについて綴っています。
note連投47日目。今日は、怒っている相手とのパートナーシップの探究です。
人って、いろんな「自分」をもっていて、それは価値観として表れたりします。
父親としては、「子どもが友だちと仲良くして、力を合わせて何かをやり遂げることの大切さを感じている自分」がいる一方で、営業マンとしは、「他の誰よりも抜きん出て、業績をあげるために、他人と競争して勝つことを優先する自分」がいたりしますよね。
誰かの協力することに価値を置く自分、協力せずに競争して勝つことに価値を置く自分、その両方ともまぎれもなく「自分」ですよね。
こんな風に、人って一見すると矛盾する価値観が同居している面があります。
子ども相手ならやさしいけど、部下が相手なら怒りまくるとか。
他人には厳しいけど、自分には甘いとか(←これイラつきますね・笑)。
ある意味、100%それだけ!ってことはありません。いや、そう見えることはありますよ。ただ、パートナーシップを組むという点からみると、「100%どっちかだけってことはない」と見た方がパートナーシップが組みやすくなりますよ、というお話です。
もうちょっと具体的な例え話をしましょう。
夫婦や会社の同僚など、あなたが一緒に過ごしていく関係にある人がいるとします。
その人が、「いい加減にして!なんべん言えばわかるの!」と怒っていて、もう、怒り100%にしか見えないとします。
怖いですよね〜。
しんどいですよね〜。
うっとうしいですよね〜。
その怒り心頭な相手とパートナーシップを組むのって、無理だよなって思いません?
「仕事だったら割り切れます」という人もいるのかな。
それって、本当に割り切れてます? アマリが出てる(結局、多少、引きずられている)ってこと、ありません?
ま、怒り心頭な相手とパートナーシップを組むとなれば、割り切って、自分が何かを我慢したり、見ないようにしたりしなきゃ組めないような気がしません?
わたしは、そういう時に「100%どっちかだけじゃない相手」として、受け取るようにしています。
100%に見えるけど、「90%+10%」「80%+20%」みたいな感じで、実は表面には見えないけれど、数%は目の前で見えている相手とは違う側面を持ち合わせているかもしれないと受け取るんです。
今回のケースで言えば、「なんべん言えばわかるの!=何回も言わせるな!」という感情の裏には、「伝えたいことが伝わっていなくて残念」という感情も隠れているーという受け取り方をするんです。
相手(Aさん)には、「何回も言わせるな!」というAさんと、「伝えたいことが伝わっていなくて残念」というAさんがいると捉えてみるのです。
その次に、どっちのAさんと手をつなぎたいか(パートナーシップを組みたいか)といえば、わたしは後者の「伝えたいことが伝わっていなくて残念」というAさんと手をつなぎたいなと思います。
一見すると、そのAさんは見えませんよ。表面上は「何回も言わせるな!」というAさんが見えているから、怒ってるだけのAさんですしね(笑)で、本当にいるかどうかはしらないですよ。
ただ、その奥の方に、「伝えたいことが伝わっていなくて残念」なAさんがいるかもしれないと見いだすんです。
ま、怒られている最中は難しいかもしれないけど、ことが過ぎたでもいいので、ちょっとそんな風に見いだしてみてほしいんです。
前者なら、「怒ってるから謝らなきゃ」というあなたかもしれませんが、後者なら、「申し訳ない。次から気をつけよう」というあなたが現れません?
いや、ほんと、それだけで相手への伝わり方も違ってくるもんです。
どの「自分」が、どんな「相手」とパートナーシップを組むか。
そんな時に、「(100%)だけじゃないニンゲン」(ちょっと、だけじゃないテイジンもじってみた・笑)ってとらえてみるのは、どうかしら? こんなパートナーシップの組み方もあるよ♪というお話でした^^