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ビュフォンのパスタ

2024.08.15
ぺぎんの日記#132
「ビュフォンのパスタ」


”和風きのこパスタ”を食べたいと思い、昼の12時過ぎ、キッチンに向かった。

パスタ麺が入っている引き出しから、袋に入ったパスタと、いくつか穴の空いたパスタメジャーを取り出す。パスタを人数分量り取るあの道具を「パスタメジャー」と呼ぶことは、たった今知った。

中くらいの鍋にお湯も沸かし、さぁパスタを1人分、量って入れようかとパスタの袋にかかっていた輪ゴムを外す。

輪ゴムを外してパスタを出そうとしたその瞬間!

バラバラバラバラ!
うええっぇえぇええ!?

袋の開け口だと思っていたのと逆の方向からパスタがなだれ落ちてきた。

必死に袋を横に向けて、それ以上パスタが袋から出るのを防ぐ!
…止まった…。

なんとかパスタを半分くらい袋に残した状態で、パスタの流出を食い止めることができた。でも、まぁ…。パスタが半分くらい袋に残ったということは、半分は床に落ちてしまったわけで。

何が起きたのかイマイチ理解しきれないまま、床に落ちた3人分くらいの量のパスタを拾う。どうせ食べるときは茹でる(つまり加熱殺菌する)だろうと思い、拾った麺をそのまま袋に戻す。

その戻すときに気付いたのだが、なんとパスタの袋の落ちた方は、全面が開けられていた。今回破れたので無さそう。前回にパスタを使った誰かによって、意図的に大きな開け口が設けられていた。

しかもあの、何て言うの。ギザギザきっかけで破くんじゃなくて、ポテチを開くときみたいな横に引っ張る開き方。

えぇパスタでその開き方する!?

そんな開け方をされていたら、袋の開けられている方とそうでない方の両端とも、形が同じような感じになるので、私が方向を間違えたのにも納得である。(輪ゴムはパスタと平行な方向にかかっており、開け口になり得る端は両端とも潰れていた)

誰だよ前にパスタ使った人〜。

また今度使うときに同じ惨事を引き起こしても嫌なので、自分の分のパスタを取って、大きく開かれた開け口をクルクル巻いて、洗濯バサミで留める。

パスタをポテチ開きする人。犯人は妹くらいしか思い当たらないので、今度問い詰めてやろうと思う。


でも一つだけ収穫があって…。
実はパスタが落ちたとき、私一番最初に何を思ったかって、「デュフwこれはビュフォンの針」だったのよ。数学の宿題やりすぎて頭おかしくなってたみたい。

とりあえずパスタを拾う前に落ちたパスタが全部入るように写真を撮って、食事が終わってからフローリングの木の継ぎ目の幅とパスタの長さも、ものさしで測って、それで写真を見ながら木目と交わっているパスタの本数も数えたわけ。

やっぱり暑さで頭がおかしくなってたみたい。

値が出揃ったら、wikipediaで見つけたビュフォンの針の公式に、それらの値を代入してπの値を求めてみる。

結果は π=4.23
パスタの長さがフローリングの木目の幅より長かったもんだから、あまり精度良く円周率を出すことができなかった…。

この夏休みの目標が1つできた。
もっと大量のパスタをこぼす!

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