【時々エッセイ】猫の手ざわりは魔法でできている 88
歩くいていると目の前に猫が倒れている。
更に歩くとまた倒れている。
3歩ごとに同じ猫が倒れている。
起き上がってはついてきて目の前にパタン。
4歩目でわざとらしく気がつき、「大変だ!猫が倒れている」
かがんで触診。
ゴロゴロ言っています。
更にモフモフと両手で触診。
くねりながらゴロゴロ。
診断名:甘えんぼニャン。
モネの日常です。
夏掛け布団を普通の布団に替え、布団カバーを掛けようとしているとモネがベッドにのってきて、作業途中のクルンとした状態の布団に潜り込んでしまいました。(表紙写真)
回りから包むような形状になっているふかふかしたものは、猫にとっては理想の寝床。
そういうわけで、人間の寝床を整える作業はここで中断です。
可愛いので、どかすなんてできません。
猫同士でも一番小さいモネは可愛く見えるらしく、一番上のお兄ちゃんのジョルジュもよく、毛づくろいしてあげています。
ジョルジュが遊んでいる猫じゃらしに、モネが突進してくることがあります。
今、僕が遊んでるんだよ、とジョルジュはモネに猫パンチをし、モネの可愛さから同時に毛づくろいをしていました。
感情が渋滞した結果の”毛づくろい猫パンチ”です。
猫様たちの晩ご飯の準備をする間、ルネとモネには途中でガツガツ来ないようにあらかじめ別室で待ってもらうようにしています。
そのためにモネを抱き上げようとすると、ジョルジュが追いすがって毛づくろいするので、ちょっとの間毛づくろい待ちになります。
先住猫と後輩猫が仲良くしてくれるのはいいことなので、そこもきちんと待ちます。
飼い主は、猫のペースに合わせて待たされたり急かされたりするのが嬉しいのです。