【時々エッセイ】猫の手ざわりは魔法でできている 64
動物病院へジョルジュの健康診断に行ってきました。
もう17歳。
猫界の後期高齢者です。
病気に備えて保険には入っているものの、病気で一番難儀するのは本人なので、そうならないに越したことはありません。
日頃の検診が大事。
まず、体重を量って「重い」と言われました。
といっても前回の検診の時からすると、700gくらい減っています。
次に食欲を聞かれました。
めっちゃ食べるし他の子の分まで食べようとすると正直に答えました。
次に元気を聞かれました。
走り回って高いところへも登ると答えました。
よく食べて痩せていく上に元気がある場合は甲状腺の病気の疑いがあると言われました。
そういうのは聞いたことがあるし、もしかしたらと思っていたけどそんなにハイになって走り回るわけじゃないしと思っていたのでした。
甲状腺の病気まで調べると、通常の健康診断にプラス2000円。
予定外の出費。
どうしよう。
今回調べておけばもうこの先は検査しなくてもと言われ、承諾しました。
飼い主は猫のためなら少し無理をしても払うんです。
今日の私、いつもより余計に(経済を)回しております。
血を抜かれる時ジョルジュがめっちゃ抵抗して、先生が奥から応援を呼ぶ事態になりました。
3人がかりで抑えつけての採血です。
私は手伝いませんでした。
事情の分からない猫は、飼い主が医療行為の手伝いをすると自分に痛い思いをさせる人たちに協力したと思って信頼してくれなくなると、何かで見たので。
病院のスタッフと闘うフリをして見せる選択肢も浮かびましたが、「ちょっと、飼い主さん、何してるんですか」となるのでやめました。
病院の先生もスタッフも猫思いのいい人たちでした。
結果は1週間後くらいに郵送してもらえるそうです。
何もなければそれでいいし、何かあったら早期発見早期治療できるし。
健康と長生きと安心が買えたと思えば、6000円はリーズナブルです。