【時々エッセイ】猫の手ざわりは魔法でできている 78
猫は変化に敏感です。
それと同じくらい、飼い主は猫の変化に敏感です。
いつもと違うことがあると、不安になるしどうにかしなきゃと思います。
ジョルジュが自分の朝ごはんだけを食べてそのままおとなしくしている。
これは一大事です。
いつもなら自分の分を2分でかっ込んでルネとモネの後ろに陣取り、隙あらば盗み食いしようと構え、残ったとなったら突進していくのに。
どうしたの?何かあったの?具合が悪いの?と聞きに行く飼い主。
冷静に考えたら、自分の分を食べてごちそうさまというのはあたりまえのことです。
でも、何か変化があったら冷静に考えるなど到底無理なのが飼い主。
ただゴロゴロダラダラ寝ているだけなのに、呼吸のリズムをしつこいくらい観察し、たまに触って体温を測ります。
水を飲みに行けば、そうそう、しっかり水分補給してねと思う反面、あんまりたくさん水を飲むのは何かの病気の兆候じゃなかったっけと心配になります。
猫様の朝ごはんが終って人間の朝ごはんの時間。
いつものジョルジュなら焼海苔をねだりに来るのに今日は向こうの部屋で寝てるなあと思いつつ海苔の袋を開けると、そばに来ました。
海苔0.5枚を食べて去っていきました。
そのために一旦ごろ寝を中断する気力と体力と食欲があれば、大丈夫でしょう。
その後、ただの扇風機と判明したタワーファンの空気吸い込み口付近に保冷剤を山盛りにして、室温を下げる作戦です。
スリコで買ったペットひんやりシート。
これはなぜか、どこに置いても使ってくれません。
どこにあっても、避けてごろ寝します。
いつも入っている猫ベッドに敷いたら、猫ベッド自体を使ってくれなくなりました。
飼い主の心猫知らず。
自分が居心地いいと思う所に入れくれればそれでいいです。
あんまり邪魔そうにしてたら、猫ベッドからどかそうかな。