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【時々エッセイ】猫の手ざわりは魔法でできている 79

神様に正気かどうかインタビューしたくなるような暑さが続いています。
猫たちも各々ダラダラゴロゴロ。
ほとんど1階で過ごす猫様たち。
こうなると、2階だけエアコンを付けていることが悔やまれます。
タワーファンも、ただの扇風機だと分かっていればもっとちゃんとした冷房器具を買ったのに。
勉強と知識不足でした。
せめて、なるべく暑くないようにタワーファンの空気の吸い込み穴の近くに保冷剤を山盛りにして少しでも温度の低い空気が流れるようにしています。
猫様たちの寝姿を見ていていつも思うのは、ゴロゴロダラダラ寝ているだけなのか暑くてぐったりしているのかわからないということ。
特にハイシニア猫のジョルジュは、きめの細かい観察が必要です。
寝姿をじっと見ていると、寝てるだけにも見えるし、苦しそうにも見えてきます。
呼吸も、速いような気もするし、いつもこれくらいのような気もします。
体が熱いような気もするし、これが平熱みたいな気もするし。
本人に聞くのが一番だけど、質問の仕方がわかりません。
「グー」と「ムー」と「ブー」のちょうど中間のような声が出たので、顔を覗きこんでみました。
ちらっとこっちを見て目を閉じました。
この前みたいにうめき声が続けば病院へ連れて行くのですが、これはおそらくその前の段階。
家でできることがあるはず。

新聞ストッカーにIN

そうだ。
ハンドタオルに保冷剤をくるんで、脇の下にはさんであげればいいんだ。
なぜか、愛玩動物飼養管理士2級なのにそれを忘れていました。
急いで保冷剤入りのタオルを持ってきて、ジョルジュの前脚の付け根あたりにくっつけました。
嫌がらずにそのまま寝ているということは、冷たさが気持ちいいということです。
そのままタオルがずれないようにしばらく支えていましたが、飼い主の就寝時間が近くなり、段々眠くなってきました。
試しに手を放してみたら、タオルは動かずそのまま。
溶けてきたタワーファンの方の保冷剤を新しいのと取り換え、戻って来て保冷剤タオルを前脚の付け根にしっかりくっつけ直したら、あくびして立ち上がってお風呂場の方へ行きました。
換気で窓が開いていて室内より涼しいから、というより飼い主の世話焼きが鬱陶しくなったもようです。
人間の場合、看病が要らなくなるタイミングは「ありがとう。もういいよ、元気になった」の一言ですが、猫の場合は立ち上がってプイッとどこかへ行く動作です。
元気になってくれたんだったら、こっちはそれでOK。

アップにたえるお顔



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