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【時々エッセイ】猫の手ざわりは魔法でできている 87

季節の移り変わりを猫で知ることができるのは幸せです。
撫でるたびに舞い上がる換毛期の抜け毛とか、夏の間は思い思いに涼しいところを見つけて寝てたのが夜になるとママのベッドに集まってくるところとか。
なぜか、ジョルジュは他の子がいるとベッドに来ようとしないし、先にいても場所を譲ってどこかへ行ってしまいます。
広いんだから、みんな一緒にいればいいじゃんと残念に思います。
別にルネやモネが威嚇しているわけではなく、彼らが来るとジョルジュが「こちらにおいでになりますか?それじゃ、私はお先に」という感じで入れ違いにどいてしまうのです。
ママの側は年少組に譲るという事なのでしょうか。
といっても、ルネもモネももう大人だし、もっといえばおっさんです。
去勢猫はみんな精神的に子猫のままなんだから年上も年下もないし、気を遣うことないのに。

ママの椅子を奪うモネ

そういう状況だから、ひと夏のブランクを経て相互保温が暑苦しくない季節になり、またジョルジュが膝にのってくれるようになったことがひときわ嬉しいです。
ママがYouTubeやアマプラの映画を観ながら朝食をとっている時、のろうかどうしようかという感じで周りをうろうろします。
その時、前のめりになって「こっちにおいで」と言ってみたり、抱え上げたりしたら拒否を食らうのでわざとよそ見。
膝にのってくれたら歓迎の意味を込めて全力で撫でます。
ジョルジュが本格的に眠ろうとし始めたら、寝心地が悪いと降りてしまうので滑り落ちそうな脚やおしりを手で支えたり頭の方を若干高くしたりと大変です。
今朝は少し離れたところにあるオーブントースターでパンを焼いている最中にジョルジュが膝にのって、どうしようかと思いました。
以前家にいた人間が使っていたマジックハンドが目に入りました。
それを使ってオーブントースターのドアの取っ手を引いて開け、中身を取り出そうとしたらその前に無情に閉まるドアクローザー機能。
素早く隙間にマジックハンドの先を挟み込めばいいと思ってチャレンジするものの、何度やっても無情に閉まるドアクローザー。
(安定が悪くて少し上向きなのも敗因の一つです)
少し腰を浮かして近づいて何度かチャレンジしたのち、無事にトーストをゲットすることができました。
そして、そのタイミングでジョルジュが膝から降りました。
けっこうガタンガタン音をさせ、そのうえ寝ている場所が動いたのだからまあ当然と言えば当然です。

ルネのタペタム キラキラ

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