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Divoom×タロット〜ドットでタロット表現チャレンジ〜
最近Divoomを使って、ドット絵でタロットカードの絵柄を表現しています🔮
素人なので表現技術がないため大きいマス目で表現していますが、限られた制約の中だからこそ原画の細部を観察し、どの部分をどのように表現しようかを考えながら制作する過程が面白い✨
今回のブログでは、これまでに作った11種類の絵を紹介します。これ以降のカードは今後制作していきたいです。なお、ドットではうまく描けなかったためカードの数字は本来のローマ数字ではなくアラビア数字(「運命の輪」のみ絵が潰れてしまうため省略)にしました。
愚者
はじめに描いたのは、この「愚者」でした。
崖っぷちに立っている状況にも関わらず常に空を見上げている姿が印象的な絵柄。隣には犬もいます。この犬をどう解釈するかは様々だそうですが、個人的には愚者の相棒で、一緒にファンタジーやイマジネーションの世界を楽しんでいるように感じています。厳しい現実世界の中で、それでもなお夢を思い描くことができるのは、きっと傍で「いいね!」「面白いじゃん!」とわくわくしてくれる存在がいるからこそなのかも知れないなぁと、愚者のカードから伝わってくる気がします。
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魔術師
ここからは大アルカナの順に描こうと思い「魔術師」を制作しました。魔術師の前にあるテーブルには、火・水・風・土の四元素を表し小アルカナに描かれるモチーフ(スート)にもなっている棒(ワンド)・カップ・ソード・金貨(ペンタクル)が置かれています。これらの異質な要素を混ぜ合わせて新たなものを生み出そうとする姿は、私が大切にしたい考え方や在り方とも重なるため、好きなカードの1つです。魔術師のポーズ(片方の手は天を、とうとう片方は地を指差す)は、釈迦が誕生してすぐに言ったとされる「天上天下唯我独尊」と重なります。限られたドットでこのポーズを表すため、自分なりに工夫したつもりです。
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女教皇
続いて「女教皇」。ヘブライ語で「闇」を表す「BOAZ」の頭文字「B」が描かれた黒い柱と、同じくヘブライ語で「光」を表す「JACHIN」の頭文字「J」が描かれた白い柱の間に悠然と佇む姿が神秘的。手に持つのはトーラの書。持っているアイテムやカード全体の色のトーンから、知識や法によって冷静に判断する人物であることが伝わってきます。
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女帝
基本的にはカードの番号順で描いていましたが、唯一飛ばして後回しにしたのが、この「女帝」でした。理由としては、リーディングする時に出てもイマイチしっくり来る解釈を生み出せないのと、絵全体が複雑だったため。けれど「全ての大アルカナを制覇したい!」という思いで取り掛かるうちに、同じ「赤」や「黄色」であってもトーンが微妙に異なる色がふんだんに使われていることに気付きました。豪華絢爛で艶やかで華々しい「女帝」らしさは、こうした使われる色のバリエーションにも表れているのかも知れないなぁと目から鱗でした。
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皇帝
打って変わって、こちらの「皇帝」は比較的シンプルな絵柄。けれど、シンプルであるが故にどっしりと構えている姿からは、どこか威厳や圧が伝わってきます。座っている椅子の性質(石でできている)や背景の岩山も、こうした皇帝の風格を引き立てる要素になっており、揺るがない・どっしりとした人物像が見えてきます。
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教皇
こちらは「教皇」のカード。手前にいる2人の修道士は、「情熱」「愛情」を表す赤い薔薇と「純粋無垢さ」を表す白い百合が描かれた服を着ています。ドット絵での表現が難しかったのですが、三位一体を表す三重冠を、なんとか3段のドットで表したところも、地味ながらこだわりポイントです。
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恋人たち
続いて「恋人たち」。アダム(男性)とイブ(女性)が描かれています。面白いのが、アダムはイブのほうへと視線を向けていますが、イブは天使を見ています。これが何を意味するのか、多様な解釈が生まれそうです。16×16でうまく人物たちの目まで描けなかったため、こうしたそれぞれの視線を手の向きで表現してみました。
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戦車
こちらは「戦車」のカード。タロットにおける戦車は戦闘で用いる兵器ではなく、パレードで乗る山車のようなものなのだそう。威風堂々とした風格の人物が乗り進む戦車の前には白と黒のスフィンクスが鎮座しています。相反する2つのものをうまくコントロールすることで勢いよく突き進むことができる…そんなカードです。細かいモチーフをうまく表現できなかったのですが、この人物が乗る戦車には独楽が描かれています。なんとか赤いドット2つで表現しました。
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力
続いて「力」のカード。タロットにおける力とは武力や権力ではありません。そうではなく、荒々しい猛獣を草花の鎖で手懐けるこの人物のように、穏やかだけれども芯のある姿勢こそが力なのだと教えてくれている気がします。あまりドット絵で顔は表現していませんが、猛獣を手懐ける人物の穏やかな表情を顔の傾け具合で表しました。また、今のところ唯一目を描いたのが、このカードに描かれた猛獣。視線の向きで、草花の鎖を持つ人物に懐いている様子が伝わればと思って、敢えて描きました。
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隠者
こちらは「隠者」。暗闇の中、ランタンの灯をじっと見つめる年配の人物が描かれています。シンプルなデザイン故なのか、ドット絵でも割とうまく表現することができました。個人的に、リーディングをすると結構出てくるのが、このカード。日々、内側に秘める思いを見つめながら進んでいきたいという思いの表れなのかも知れません。ちなみに、ランタンの灯は本来であれば六芒星の形になっています。
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運命の輪
現在描いた最新の絵は「運命の輪」です。
真ん中の「TORA」の文字やYHVHの神聖四文字、さらに四大聖獣をドットで表現しきれなかったのが悔しいポイントですが、離れて眺めればなんとなくそれっぽい仕上がりになっている…かも。16×16では表しきれないけれど(だからナンバーも省略しています)、だからこそ解釈の余白がある気がします。
タロットには「正位置」「逆位置」があり、最初は「なんだか逆位置って不吉で嫌だなぁ オラクルカードのほうが優しい雰囲気だなぁ」と思っていました。しかし、こうした両義性を持っていることにより、一見するとネガティブな事象の中にも前向きな要素を見出すことができることに気付き、それ以来タロットが大好きです。そのような視点で「運命の輪」を捉えることで、タロットの面白さや奥深さを感じることができます。個人的に、運命の輪を支えるアヌビスさんのスラっとしたフォルムがお気に入り。
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以上11種類の作品紹介でした。
Divoomで表現することの面白さやタロットの魅力が少しでも伝わっていたら嬉しいです✨
最後までご覧いただきありがとうございました☺️