【中間報告書】生涯学習都市・掛川×切貼民話=まち全体を学びのキャンパスに変えられるか!?
今回の記事は、新しい働き方LABの研究員として実験をしている中間報告書となります。新しい働き方LABについてご興味のある方はこちらのホームページをご覧ください。
前回のブログでは自主企画の中間報告書についてまとめました。今回は掛川市の指定企画の中間報告書についてまとめていきます。
今回の指定企画を始めるにあたって作成した計画書はこちら。
これに基づいて、3ヶ月間の実験について振り返りたいと思います。
3ヶ月間での掛川訪問と活動内容
この3ヶ月間で私が掛川を訪れた回数は計4回。内容は次の通りとなります。
①6月1日(土)~6月2日(日)
・掛川市立図書館にて掛川市内に伝わる民話の本を探す
・民話の本の中から、子どもたちにも伝えることができ、かつ興味関心が膨らみそうな民話を選定
・民話ゆかりの地を訪れる(この期間では、カミソリキツネの民話が伝わる北池公園と、雷様・雷獣のおへそのモニュメントがある安養寺運動公園へ)
②7月25日(木)
・掛川市役所にてSDGsカードゲームを通して掛川市の方々や周辺地域からいらっしゃった方々と交流、「掛川学びの場100景」創りに向けた意見交換会
・ポートカケガワにて「掛川36景」創りに携わった方々のお話を伺う
③7月27日(土)~7月28日(日)
・24日は「狐の尻尾」という民話ゆかりの地である沖之須の海岸を散策
・ポートカケガワにて一泊
・25日は二の丸美術館で開催されている「水木しげる 妖怪道五十三次と妖怪図鑑」展を訪れる
④8月25日(日)
・ポートカケガワにて、掛川市で活動されている方々や研究員の方々と「掛川学びの場100景」についての意見交換会~ランチ交流会
・情報発信力向上講座
東京に住んでいるため頻繁に訪れることは時間的・金銭的に難しいですが、それでも月1回以上のペースで訪れることができました。
車の免許がないため移動できる範囲は限られますが、掛川を訪れるたびに人々や地域の温かな雰囲気に惹かれ、「帰りたくないなぁ~!また行きたいなぁ~!」と思えるほどになりました。
計画書の達成状況を考える
では、この期間で研究計画書の目標をどの程度達成することができたのでしょうか。
【第1ステージ】掛川市で「切貼民話」のアプローチを実践することはできるか
計画書では【第1ステージ】として、6~7月の期間で作品制作と「掛川学びの場100景」に載せるための資料作り(地図や絵本などの形にまとめる)をする予定でした。
現状は、民話の収集・選定とフィールドワーク(3ヶ所)を行ってnoteにまとめることはできたものの、コラー獣作りは北池公園に因んだもののみとなっています。遠方故に宿泊でないと十分掛川を散策できない(時間と金銭面が課題)という点に加え、移動手段として車が使えないため、民話ゆかりの場所を巡ることが難しい点が原因として挙げられます。
3ヶ所分ではありますがコラージュ素材の写真自体は集まっているため、まずは中間報告書完成以降9月上旬に「雷様・雷獣のおへそ」や「狐の尻尾」に因んだ場所に棲むコラー獣作品を制作しようと思います。
また、9月中に掛川を訪れ、「無間の鐘」の民話が伝わる阿波々神社(あわわじんじゃ、山奥なので厳しいか)や「くじら山」の民話が伝わる事任神社(ことのままじんじゃ)を散策したいと考えています。「空飛ぶ怪人」も気になりますし、どんな怪人なのかを想像してコラー獣を作っても面白そう!
計画書で目標としていた絵本や地図作りについては、3ヶ所だけでは少ないため、9月の散策を終えた後でフォトブック作成アプリを使って掛川のコラー獣図鑑的なものを作ろうと考えています。
【第2ステージ】「切貼民話」によって生涯学習に繋がる学びや発見、文化創造的な動きは生まれるのか?
計画書では8月~9月の期間でワークショップを開催する予定でした。しかし、まだ掛川市のコラー獣について十分作品ができていないため、個人の取り組みとしては、まず第1ステージの目標を達成することを目指します。
加えて9月は「掛川学びの場100景」の選定に向けた取材や選定が掛川市指定企画の大きな取り組みとなるため、民話や伝説など子どもたちも一緒に探究することができそうな場・物・人について調べ、リサーチし、まとめていきたいです。
8月の意見交換会の中で、同じグループ内の話し合いの中で民話や妖怪などの無形物を「100景」の中に入れるというアイディアについてお話することができました。今後の展開が楽しみです。
なお【第3ステージ】は現在の時点では振り返ることができないため割愛します。
まとめ
以上、掛川市指定企画の中間報告書でした。
意見交換会の中でも話題になりましたが、市内の方々だけでなく市外や県外の方々の視点やアイディアも温かく受け入れられ、双方の視点が混ざり合ってより良いものが生まれていく建設的な雰囲気に溢れているという点が掛川の魅力だと感じています。
民話や妖怪という視点から考えると、雷様・雷獣のおへそのモニュメントや夜泣き石、無間の鐘が投げ込まれた井戸などが実際に残されているという点が魅力的。やはり訪れることができることで、物語の世界をよりリアルに体感することができます。全て訪れることができるか分からないですが、可能な限り実際に訪れてレポートやコラー獣作品を制作・発信していきます。
なかなか数値等の評価をすることが難しかったため自主企画の中間報告書より文量が少なくなってしまいましたが、後半も楽しみながら実験を行い「掛川学びの場100景」作りに貢献していきたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!