Uchidaという名前 -Uchida
Uchida
という名前でbespoke lingerie labelを立ち上げた、
なぜこの名前なのか
ということを書いてみようと思う。
まず大前提としてウチダと読み、
次に私自身がみんなからうっちー、内田と呼ばれている。
つまりは自分自身の名前をレーベルの名前にしたんだな、と理解するところであるが
ここで大事なのが、私の本名ではないし、縁もゆかりもない、ただのあだ名とでも言うべき呼び名であるだけの名前が内田ということだ。
人は人に出会い、環境が変わることで、顔つきから、装いから、ヘアスタイル、メイク、ライフスタイルに至るまで変わり、まるで別の人格に生まれ変わって新しい人生を生きているようになることがある。
それを、これが自分だったんだ...!やっと会えた...!と捉える人もいれば、殻を破ったと表現する人もいる。
または、進化という言葉に置き換えたり、前の自分は嫌い今の自分は好き、と自分自身の否定に走る人がいたりもする。
どれも間違いでないはずであり、変われた自分に対して称賛していることに変わりはなく、
なんでそうなったのか、と言われれば皆口を揃えて、出会った人や変わった環境について、つまり彼らのターニングポイントになったエピソードを勇ましくに話すことだろう。
そしてまた私もそのような人の中の1人だった。
私の場合は内田という名前で呼ばれ、内田という名前を名乗りはじめたころから、自分自身で内田を形成していったように思う。
何かを変えてやろう、なんてことは思っていなかったし、もちろん自分の本名や生い立ち、それまでの自分のことを嫌っていたなんてことは全くなかった。
名前という外枠だけだった内田に、基礎から流し込み、断熱材、外壁塗装、柱の置き方、梁の張り方、床材の選定、その他内装、家具の配置まで施した。
そしてそれを私も大好きになったし、形成した内田を見て貰えば一発でわたしを知ってもらえる、名刺代わりの建屋になった。
そんなふうに形成してきた内田。
気づけば知り合いのうち本名を知っている人の方が少なくなったかもしれない。
つまりなぜこの名前なのか、という問いに対するアンサーは
私にとって内田は自分自身であり、自慢の名刺であるから。