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精進期間をどう過ごす?
さる3月14日、今年のマースレニッツァは終了し、翌15日からはいよいよ復活祭へ向けて大斎期間がはじまりました。
「ぺテルのマースレニッツァ情報」で書いた通り、これらのスケジュールは復活祭(パスハ)を基準に組まれています。
今年のマースレニッツァから復活祭までのスケジュールを見てみましょう。
3月8日〜14日 マースレニッツァ
3月15日〜5月1日 大斎
5月1日 復活祭
大斎期間とは、簡単にいうと精進期間です。
慎まなければならないものは、肉、卵、魚、乳製品などの食べ物のほか、アルコール、煙草、性交渉、悪い言葉、よくない考えなど、嗜好品から振る舞いや思考まで多岐にわたります。また最初の日と最後の日は完全に断食する、休日には少量のワインが許されるなど、いつ何を飲食するかについてもっとずっと細かい規定があるようです。
これらの禁忌は、5月1日の日曜日、復活祭の朝のミサが終わるまで続きます。
聖三位一体教会『クリーチとパスハ』Храм Святой Троицы «Кулич и Пасха»
大斎はロシア語で「ヴェリーキー・ポスト(Великий пост)」といい、大抵は単に「ポスト」と呼ばれます。
実際に人々がどの程度これらの決まりを守っているのかというと、すべてを完璧に守る敬虔な信徒(少数派)から、徹底はできないができる範囲でやってみる、または自分キリスト教徒だよ!とドヤりたいだけのファッション信徒(わりといる)、信徒でもなんでもないが好奇心で実験的に試す人、ダイエット目的の人などさまざま。もちろん完全スルーする人もたくさんいますが、やはり大きな年中行事として雰囲気を味わったり、イベント的に楽しみたいと思っている人が多いのではないでしょうか。
(上左:ポスト中に食べてはいけないもの/上右:ポスト中に食べてもいいもの/
下:ポストしなくてもいい人たち)
ちなみにポストしなくてもいい人たちは、図の左から、子供、妊婦、受刑囚、肉体労働者、老人、旅行者、病人。
我々外国人、そして非信徒が気軽にポスト気分を味わうには、スーパーなどでポスト用の食品を買ったり、レストランやカフェでポスト用のメニューを選んでみるのが手っ取りばやいです。
期間中ポストに適した食品がクローズアップされますが、健康にいいとして常日頃愛用する人も多いです。
また、期間中ロシア中の多くのカフェやレストランにポストのメニューが登場します。もちろんペテルブルクも同様です。
(ポストのメニュー例/Постное меню)
野菜、豆、全粒粉などを使い、肉や油を避けるポストメニューは中性脂肪の気になる方にもオススメかも…
健康的かつ今しか味わえない季節の風物詩として気軽に試してみてはいかがでしょうか。 By K’Ichi
『ぺテルで劇場に行こう!』ペコのサイトに遊びにきてくださいね!