給食のこと。
今年でおそらく最後になると思われる夏休み。
今年で小学校の先生を退職すると決めて、そして始まった4月。
でもやっぱり…が少しチラつく中、その気持ちは変わることなく夏を迎えた。
夏休みはもしかしたら今までであっという間に、そして濃密な時間だった気がする。
自分でスケジュールに入れたくせに、たくさんありすぎて、常にスケジュール帳を確認して、
見学と学校の研修、さらには自分でとっている免許の講義で大学へ。そして、帰省してお盆を迎える。帰ってきてまた研修、大学の講義。
正直なところ、免許については欲張ったかもしれない。でも、いつかの何かのお守りと思って。
戻るつもりとかそういう話ではなく、辞めるからいつもの違うことではなく、いつも通りにしていたかったのかもしれない。
そして、結構詰めた日程は、大変とは思わなかった。
むしろ前向きな姿勢で、パンのことにも学校のことにも取り組めた8月だった気がする。
7月オーガニック給食研修会で出会った人、そして、ドリアンの見学、そんな7月があったからこそあの8月を人生ボーナスポイントだらけですごせたような…
ということで振り返ってみたいと思います。
7月のオーガニック給食研修会では、フィリップさんというCPPフランスの方と出会った。
そして、もう一人、NPO法人だんだんさんの、みかさんという方、東北出身ということで個人的に親近感を沸かせてしまった方との出会いもあった。とても温かい方で、終わった後も少しお話がしたくて近づいてしまった。
フィリップさんは、後にドリアンの田村さんとの繋がりがあるということを知り、本当に本当に世間って狭いって言葉を使いたくなるような話だったのだけれど。(おそらく1番言いたいのはこの部分かもしれない)
オーガニックといえば、今までのわたしは聞こえが良くて飛びついていた。
勝手なイメージだけど、都内の高級団体のマダム達が通っているスーパーとかに置いてあるとか、
なんか健康に気を遣っているとか、
とにかく高いとか。
そんなイメージ。
ただ、研修会を受けて感じたのは、
一方のことだけを知って、どちらが良いとか悪いとかを判断することはできないという話。
どちらも知って、そして自分の生活や環境に置き換えて、自分なりに咀嚼して、スッと腑に落ちたらいいなと思う。
私自信、オーガニックと無農薬栽培、有機栽培、それぞれの違いがしっかりと話すことができない。
それを、一度受けた研修で感化されて(すごくされやすい人です)興奮気味になってしまってはいけないなぁと。
オーガニックについて何かわかったのかと言われれば、オーガニックを進める時に、何でもかんでもオーガニック取り入れればよいということではなく、その土地のその場所で取れるものを大切にしていくということだ。
オーガニックそのものの定義や無農薬栽培と有機栽培については、今は話ができないけれど、これはこれからわたしが調べていく知っていく必要あり!
ただ、オーガニック給食を食べて、エネルギーの高さを感じた。
それはなぜだろうかと考えた。エネルギーが高いって?
それは、オーガニック食材うんぬんではなく、それを使った農家さんがそこにいて、みんなで話して調理して、そしておしゃべりしながらいただく。
作り手の顔が見えて、みんなで作った。
そした並べられた料理たち。
みんなで美味しい美味しいと言って、それぞれの今を語った時間。
やはり顔が見える食事ってその分お腹がいっぱいになる。それがエネルギーかとも思う。
今回、教育的立場で参加した部分もあり、
さて、これらのことを教員としてどう捉えるか、
子ども達への伝え方は?
と思うと…
もう少し、調理室見せてあげたい。
もう少し、食材の調達させてみたい(畑とか)
もう少し、調理員さんと関わらせたい。
なんて理想は膨らむ。
子どもたちはどんなことを望むだろうか。
どんなことを考えるだろうか。
今はとにかく残された時間で、わたしができる
食育をしていきたい。
そんなことも考えた研修だった。
さて。そんな夏休み明け、新学期。
今日の給食メニューはガーリックトースト。
食パン厚切り。
欠席5人。
これはおそらく残る…
そんなことを考えていると隣のクラスから
残っていたら、ぼくたちたべまーす!
とひょっこり顔出す5人組。
だめー、俺らで食べるから!絶対あげない!
そんなことをいうクラスの男子。
食い意地張ってんなーと笑いながら見る光景。
何にもしてないけれど、その時間が幸せで、
よく食べよく笑い、悪さもする子どもたちをみていると、やっぱり子どもたちのための食を真剣に考えたいと感じた今日この頃なのでした。