絵に関して夢を語る
絵を描く描くといって、そんなに上手く描けるわけでもない。描く描く詐欺じゃないか、と、仰らないでください。絵は本当に素人である。
思い返せば、絵は10年くらい描いたり描かなかったりを続けて今に至っていて、10年描いても飛躍的に上手くならないでいる。根を詰めてないし、ちゃんと習ったわけでもないし、ほとんど独学でやってきたし。完全なるただの趣味である。
描くモチーフも我が家のワンちゃんばかりで、最近になって人物画やたまに景色を描いたりしている。
とにかく今何も見ないで描いてと言われたらトイプードルのレッドしか描けない。しかもそれも自信があるわけでもない。
そんな私だが、絵については目標がある。最近いいなと思っている目標だ。
それは、広いアトリエを借りて、壁という壁に布(?)キャンバスの生地(?)(←それの名前すらわからない)を貼り付けて大きな絵を同時進行でたくさん描きたい!という願望だ。
絶対にやりたい。人生でなるべく早い段階でそのレベルに達したい。
毎日朝からそこに通って夕方まで絵漬けの日々を送ってみたい。楽しそうだと思うのだ。
だけど私はあくまで素人で、描きやすいだろうスケッチブックに描く人物だって上手くない。そのような自分の絵を見ていると、アトリエなんて夢のまた夢だと、ガツンとくる。
だけど、アトリエといういい環境にいるからこそ速く上達するのであって、トライアルで1年間だけでもいいからどこかいい場所を借りることはできないだろうかと夢を見る。そんな上手い描き手でないからこそ、早くその環境を手に入れたいのだが、そんな贅沢すぎることはいつも優しい主人には申し訳なくて申し出せない。
目標はまだ続きがあって、自分のアトリエで絵の研鑽を積んで、友人に喜ばれるような絵を描いてプレゼントしたい、ということだ。
過去、友人たちに何か贈り物をする時や、手紙や年賀状とかに、イラストを描いて送ったことがある。反応なしの友人もいるのだが、喜んでくれているのか、「冷蔵庫に貼ってるわよ」とか「年賀状収納ケースの一番最初に入れてる」とか「絵をくれ」とか言われたことが何回かある。
素直に嬉しかった。認めてもらえたのが嬉しくて心が温かくなった。
たくさん描いて友達に見せて「欲しい」と言ってもらえるような、押し付けじゃない絵のプレゼントをたくさんしたいと思う。
その目標を叶えるにはやっぱりアトリエを借りて絵漬けの生活を、できるだけ若い時にやってみたいと思う。
それには今できる範囲でいいから描いて、描いて、まずは主人に認めてもらわないといけないし、現実を見ると、先立つものが必要になってくるので、そこをどうにかクリアしないといけない。一体どうすれば。
今日も「まあ、夢だなー」と、自分の部屋でスケッチブックに向かっている。
大きな絵を描いてみたいなあ。夢である。