オーケストラ楽団員の苦労を知ると面白い裏話!指揮者とオーケストラの関係!フィルハーモニーの格安チケット、ポディウム!「クラシック編」
先日クラシックについてのnoteを初めて書きました。
僕がいつも購入していたチケットは知っている人は知っているポディウムチケットというもので5ユーロ〜20ユーロくらい(今は高くなっているかもしれない。。)
フィルハーモニーはほとんどカテゴリー1、2くらいなので毎回5ユーロくらいで最高のクラシックを聴けます。そしてポディウムチケットの場所はオーケストラの後ろなんです
しかも50席くらいと決まっていてコーラスがいる場合はポディウムチケットは販売されません。そしてそのチケットは事前予約が不可能でコンサート当日3日前から窓口で販売されます。
このチケットはあの元ベルリンフィルの主席指揮者カラヤンが提案したと言われています。
目的は「指揮を見てもらいたい。。」
そしてその値段の安さは学生のために。。。です。
フィルハーモニーは基本安いチケットでも20ユーロほどしますがポディウムはその1/4〜1/5の値段で購入できるんです。
僕も指揮者ファンなのでポディウムはとてもありがたかったです。そして毎回のようにパーカションのすぐ後ろなので仕事がよくわかります。とにかくオーケストラのメンバーのような席なんです。
きっと映像とかで見たらオーケストラの後ろに一般人が座っている時があると思います。それがポディウムの席です。
そしてカラヤンが言うように指揮者を真正面で見ることができます。大概は指揮者の背中を見ることが多いのではないでしょうか。。
指揮者の表情、動作、手の動き、指揮棒を持っていない人の指の動き。。。
そう、カラヤンを初め指揮棒を持っていない人もいます。
小澤征爾さんもそうです。持たなくなりました。。
カラヤンは指の魔術師と言われていて彼の指の数ミリで変わると言われています。オーケストラ団員は彼の指を注目していないといけない。。
カリスマ中のカリスマのカラヤンから指と一緒に睨まれたら恐ろしいったらありゃしません。。演奏できるものが演奏できなくなってしまう。。そんな力が彼の眼力と指にはあります。
ソロパートが多くてオーケストラ泣かせと言われている名曲「ボレロ」
これをカヤランが指揮しているのがあります。
見ていて面白い。。その迫力が伝わってきます。。
ソロパートの人は緊張のあまり後ろで鳴っているスネアの音が聞こえなくなるとも言われています。怖くてカラヤンの目を見ない人が多いです。。手が震えている人もいるでしょう。。
指元を見なくても演奏できるプロ中のプロの人たちが目を逸らす。。面白です。。
世界屈指のオーケストラ楽団のベルリンフィルでそれなんです。しかもいつも一緒にいる練習している指揮者とです。。
そんな緊張感を与えてくれる指揮者は今はなかなかいないと思います。
でもそうなんです。。
その緊張感、迫力は演奏者にしかわからないものでしょう。。
ベルリンのオーケストラ団員の一人とお話しした時のこと。。
その人はバイオリニストなんですがシンバルがいなくて急遽お手伝いをされたことがあるといいます。。
そのシンバルの出番は最後の一発だけ。。
それまで椅子に座ってただただ待っている。。
どのオーケストラの楽器よりも目立つ大きな音を最後のフィナーレに奏でる。。
その緊張感と言ったら今まで味わったことがなかったと言います。。
いつもやらないシンバル、簡単そうで非常に難しい。。
シンバルの構えはあのチンパンジーのおもちゃのような形をするのですが緊張で震えてシンバルがぶつかりそうだったと言います。
指揮者の合図で準備、構え、奏でるに入るみたいですが。。
その記憶はほとんどないと言っています。。
シンバルを甘くみていた。。引き受けたのを後悔した。。。
その時そう感じたみたいです。。
タイミングを少しでもずれたら台無しになるしすごく目立つ。。
想像しただけですごく伝わってきます。。
オーディエンスは聴いているだけなのでそう言う人がいるとか想像もしないでしょうが。。
オーケストラは他の楽団同士でバカンスの時に穴埋めをやります。
同じようなレベルの人にお願いするんです。
ヨーロッパのバカンスは長い。。2週間取る人もいれば1ヶ月もいる。。
その穴埋めで他の楽団員が入る場合が多々あるそうです。
でもお互いにとてもいい勉強だとも思います。
日本でオーケストラの団員になっても食べていけない人は多くいますがドイツで十分に普通に生活できます。休みも長いですし、とてもいい感じで生活しています。その代わり世界中から集まってくるので競争率は激しいみたいですが日本人の人も非常に多いです。
多くの人は学生の時にドイツの音楽大学に入ってしまっています。
そう、コミュニケーションはやっぱりドイツ語なのでドイツ語は話せないといけません。英語よりもドイツ語が必要になってきます。
ドイツ人の指揮者でドイツで仕事をするならば必ずドイツ語で話してくるので理解できなければ無理です。
そしてドイツ語ができない指揮者がドイツで首席指揮者になることもあるので英語も必要です。
もしドイツのオーケストラで働きたければ日本の音楽大学へ行かずにドイツへ飛んでみることです。
そして有名な楽器、人気の楽器などは競争率が半端ないようです。
人気のない楽器などが穴場だったりします。
でもそれはどの業界でも同じですね!
目的がその楽器での仕事か、それともドイツのオーケストラでの仕事で違ってきます。
知り合いの日本人はコントラバスでドイツのオーケストラ楽団にて生活してます。ビオラやバイオリンなどの知人もいますがやっぱり相当うまくないとドイツでは難しい感じがします。
それに比べコントラバスは移動するのも大変。。買うのも大変。。練習もつまらない。。。と思う。大切なパートなのは知ってます。。そして仕事にもなっている!
さあ、あなたはどこを目指しますか?