下駄から知る日本人の知恵
下駄を履いたことがある人はどのくらいいるでしょうか。。
そしてその下駄の中でも「一本歯下駄」を履いたことがある人はかなり少なくなってくると思います。
昔の人は男女問わずに子供の頃から下駄を履いていたそうです。
夏は素足でいいと思いますが冬は足袋と下駄だったようで
想像しただけでも寒い足元でした。
冬でも足袋を履かない人もいたというので
もしかしたら靴下を履かない方が健康的なのではないかとも思います
下駄は見ての通りに自然木の上に素足を乗せて歩きます
つまりずっと木の上を歩いているのと同じです
現代のようにポリエステル製の靴下や靴を履いているのと比べたら
どちらが健康的かわかります
アフリカの方では田舎の方へ行くと靴を履いていない人もたくさんいます
でもアレルギーを持つような人もアフリカではいないとも言われています。
アレルギー体質の欧米人がアフリカで2週間素足で生活したら
アレルギーがなくなったという話もあります
きっと素足は私たちが思っている以上に大切なことなのかもしれないです
一本歯下駄と出会ったのは知人が履いているのを見た時が初めてでした。
すごい歩くの難しそう。。っと多くの人が思うかもしれませんが
これが意外に簡単で
見た目以上に普通に歩けてしまう。。
10分も履けば走れることでしょう。。
この一本歯下駄のすごいところは
やっぱりバランスです
体のバランスが悪いと倒れてしまいます
つまり下駄を履くことによって姿勢の意識をします
そして15cmほどある高さの下駄を履くと
まず世界が変わります。。
身長が高くなるのでそこから見る景色がガラリと変わる。。
家の中で履けるようなゴム付きの下駄で生活すると
キッチンの高さなども身長が変わっただけでかなり違和感を持ちます
190cmの人がこのキッチンではどれだけ使いにくいかも
生活しにくいかもわかります
ものなども高いところに手が届き、掃除なども椅子などなしにいろんなところを効率よく綺麗にできます。
この一本歯下駄。。
実は登山にものすごく効率的なんです
どういうことかというと
下駄を履いた横のイメージをしたらわかりやすいと思いますが
この一本歯の下駄を履くと山の傾斜に関係なく
姿勢が真っ直ぐに保たれるんです
普通の靴では斜面により足首が曲がり姿勢も前屈みになります
でもこの一本歯は姿勢を保ったまま山登りができます
横から見ると階段を上っているのと同じ感覚です。
つまり楽なんです。。。
降りる時も一緒で階段と一緒なので
楽です。。
本当に昔の人の知恵はすごいなと思いました。。
一本歯下駄の良さを知っている人がだんだん増えているようなので
トレーニングや学校などでも用いられているようです。
自宅で気軽に履ける一本歯なども人気なようで
高さもそんなに高くないものもオシャレな下駄もたくさんあります。
日本の下駄の魅力が少しでも伝われば嬉しく思います。