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PEANUTS MUSIC

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音楽について自由気ままに語った記録。
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#歌詞

今年よく聴いていた10曲を紹介する。

渚のバルコニー/松田聖子徐々に下降していくAメロのメロディーとは対照的に段々と上昇していくサビのメロディーと情景のありありと浮かぶ歌詞が印象的な曲。また、彼女の歌声の魅力が最大限に引き出された曲でもある。「馬鹿ね」の部分と「ラベンダーの」の部分にはそれが如実に表れている。 本気でオンリーユー-Let's Get Married/竹内まりや転調に驚かされた曲。浅はかな見解かもしれないが、「結婚に至るまでの紆余曲折を表現したのではないか」と思うほどの凄まじい転調だ。また、6/8

好きなCMソングを語ってみた

エイリアンズ/キリンジまるで僕らはエイリアンズ 禁断の実 ほおばっては 月の裏を夢みて  「エイリアンズ」、「禁断の実」、「月の裏」といった比喩が受け手の解釈の幅を広げてくれる。この歌詞の続きに「キミが好きだよ エイリアン」とあるので、社会から隔てられた僕ら(エイリアンズ)の間にも壁がある(エイリアンと呼んでいるのはこの壁があるから)、だからあなたの本音や本性(月の裏)を知りたいと切望しているのかなと個人的には解釈している。 I'm in the Mood for Dan

衝撃を受けた歌詞

渚にまつわるエトセトラ/PUFFYカニ 食べ 行こう はにかんで 行こう 自分の中にあったサビの概念が崩壊したのを覚えている。愛してるとか会いたいとか壮大なこと言わなくてもいいんだなと。でも愛しているに近い気持ちを伝えている歌詞なのかな、いまだにあまりよく分からない。 群青日和/東京事変突き刺す十二月と伊勢丹の息が合わさる衝突地点 少しあなたを思い出す体感温度 初めて聴いた時、「ん?伊勢丹!?あの伊勢丹!?」と困惑した。さすがに聞き間違いだろうと思ってググったら、本当

大学受験と音楽

日常/星野源受験日の朝にいつも聴いていた。だから、試験中にも頭の中で流れていた。 また、受験期だけでなく、受験勉強の時も私を支えてくれた一曲である。 「音楽で世界は変えられないと思っている。 <省略> でも、たった一人の人間は変えられるかもしれないと思う。たった一人の人間の心を支えられるかもしれないと思う。」 彼の著作「働く男」にこんな文章がある。本当にその通り。ありがとう。 ばらの花/くるりイントロのリフが東進ハイスクールのCMを彷彿させる。個人的にはコード進行に急

音楽において歌詞は重要か

賛否両論を呼ぶこの話題。私は重要だとも重要でないとも断言できない。つまり中立派である。 今回は、そんな私の個人的な見解を語っていく。 意味・内容△ 語感・リズム○「歌詞の意味や内容は重要か」と訊かれたらYESとは言い切れない。(NOとも言い切れない)なぜなら歌詞の意味や内容は分からなくてもメロディーや歌声にハマることがあるからだ。(特に洋楽)ただ、もちろん歌詞の意味や内容に深く共感することだってある。そういった意味でYESともNOとも言い切れないということである。聴く音楽

昭和、平成、令和からそれぞれ一曲ずつ好きな曲を紹介する。

【昭和】 卒業/斉藤由貴ああ卒業式で泣かないと 冷たい人と言われそう でももっと哀しい瞬間に 涙はとっておきたいの 初めて聴いた時、このサビの歌詞にとんでもなく衝撃を受けた。卒業ソングは数え切れないほど存在するが、こんな歌詞、他にあるだろうか。 「クラスメイトや先生との別れ」<「悲恋」という比較の描写があまりにも斬新でまたどこかリアリティーを覚える。 セーラーの薄いスカーフで 止まった時間を結びたい だけど東京で変ってく あなたの未来は縛れない これはBメロの歌詞。セ

『2000年以降のJ-POP』の中から私が選ぶ最強の名曲ベスト30(25位〜21位)

前回は30位〜26位を紹介したので、今回は25位〜21位を紹介する。 25位:Pretender/Official髭男dism「僕の運命の人は君じゃない」ではなく「君の運命の人は僕じゃない」という歌詞が優しくて好き。サビで「グッバイ・君の・運命の人は僕じゃない」というように休符(・)が入ることで訥々と思いを口にする様子が表現されている気がする。 24位:SUN/星野源イントロのカッティングリフはジャクソン5の"I want you back"、ドラムのフィルインはマイケル

『2000年以降のJ-POP』の中から私が選ぶ最強の名曲ベスト30(30位〜26位)

随分前に関ジャムという音楽番組で"プロが選ぶ最強の名曲ベスト30曲"と題された企画が行われていたのを思い出した私は便乗してみることにした。 30位:さくら(独唱)/森山直太朗小学生の頃、友達がいつも「カツラ〜カツラ〜今舞い落ちる〜♪」と歌っていた。この曲を聴くとそんなくだらない替え歌で笑い合っていたあの頃を思い出す。J-POPには派手なアレンジの楽曲が多い中、歌声とピアノだけのシンプルなこの楽曲は純粋で心地良い。ところで直太朗、それは部屋着かい。 29位:雪の華/中島美嘉

好きな"椎名林檎のB面ソング"を紹介する

#1 すべりだい/幸福論B面 この曲はB面の曲たちの中で一番有名かもしれない。ベスト盤にも収録されている。基本ファンキーな曲調だが、2番Bメロの途中でスウィングジャズになるところが個人的に好き。 #2 輪廻ハイライト/本能B面 ピアノ、ベース、ドラムのトリオによるジャズ。歌詞は英語を空耳で日本語に変換したものとなっている。サブスクで聴く人は是非歌詞を表示させながら聴くと面白いかも。 さあ 耐えざる理に十円大 跋語なる“ミ”“ファ” 美肌辛い 飛び利売を問う柳眉 仏徒寝