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仮面をかぶった鳥【副業ライティングで月38万円④】
全体をしっかり見るときに用いられる概念で『鳥瞰』があります。
鳥の視点となって高いところから全容を押さえる意味合いで用いられ、鳥瞰図などで広く普及しています。
似た言葉として俯瞰や大局観みたいなのも有名です。
私がライティングを始めたときは、とりあえず目の前の白紙を埋め尽くすのに必死でした。
定められた字数を意識し、見出しに沿い、文末表現に気を割き、トンマナというよくわからない文化に辟易する。
ライティングの入り口として一般的な執筆作業から入った私としては、鳥瞰視点なんぞ当然意識しておりません。
そんな私の蒙きを啓いてくれたのが、”構成”という仕事でした。
構成ってチョベリバ
どうも、ピーナッツ無印です。
今回も引き続きライティングで月38万円稼いだ話を書いていきます。
今まで書いたものはこちらからどうぞ。
(マガジン?とやらにした方がいいのかな・・・まだnoteと友達になってないからわかんないな・・・)
さて、今回はライターなら避けては通れないワード、構成についてです。
「構成なんて字数も少ないしちゃっちゃと書いて終わりやろ?」
そう思ったあなた、天動説くらい間違ってます。
何を隠そう私も以前は天動説論者でした。
コペルニクスなんぞ神の理に異を唱える者は異端審問にかけて焼けばいいと思っている派閥でした。
全然関係ないですが、『チ。』面白いですよね。
構成を考えるときに必要な力、それこそが鳥瞰的な視点なのです。
端緒
楽園から逃げ出して心機一転、住まいをMicrosoft Teamsに移した私に舞い込んだのは構成の依頼でした。
もともとお誘いいただいた取引先から
「構成もやらないか?」
と阿部さんのようにご提案をいただき、1も2もなく同意しました。アッー!
執筆依頼を受けていた健康系オウンドメディアでの依頼だったので、楽勝やろと思いながら快諾したというわけです。
しかも構成料として追加のお金もいただけ、さらには引用する論文の数だけ追加でお金もいただける金満依頼です。
この依頼を断る理由があるだろうか、いやない。
魅力的な依頼に思わず反語が飛び出してしまうほどでした。
しかしいざやってみるとこの構成、実に難しいシロモノだったのです。
そもそもh2とかh3ってなに????
まず構成依頼をいただいた際、マニュアル的なものを渡されました。
「これを参考に構成してね」
というアレです。
そこにはh2がどうのh3がどうの書いてあり、あだち充かな?と思った記憶があります。
構成の世界では"見出し"を意味するH(Heading)を接頭辞とし、その大小を数字で示します。
H1~H6まで設定可能なようです。
H1が記事タイトル
H2が大見出し
H3が小見出し
以下略
htmlのタグと同じなので、おそらくもともと執筆業界で用いられていた概念をhtmlがパクったんではないかと推測します。
詳細は不明ですし、検証もしませんし、調べません(強気)。
noteを書いている方ならいい感じに利用しているかもしれませんが、私はマーケティング業界に身を置いたことがなかったため、初めまして状態でした。
しかし私も現代を生きるデキル人代表として、逆境に耐えながら”検索”という奥義を用いて見事不明点の解消に成功しました。
まず用語がよくわからん。
入口でつまずきを感じた点が構成作業の第1ハードルだったのです。
え、まって構成難しくない?まぢ無理なんだケド
用語がわかった次にぶち当たったのが
「構成難しくない?」
でした。シンプルな感想。
文字数少ないし執筆より楽やろ!!
そう思っている人をぶん殴ってやりたいです。
そう思っていた昔の私には優しく諭したいです。
構成を作る際、記事の核となるキーワードや方向性を与えられ、それをもとに見出しを考えます。
このとき、見出し設定を間違えると方向性が大きくズレます。
本当はポップな雰囲気にしたいのに、なんだかネガティブな雰囲気になってしまったり。
A案とB案があって本当はA案を推したいのに、構成に沿って進めるとB案が最善に見えてきたり。
構成を間違えると論旨を根底から覆すことになります。
10,000字の原稿で執筆が後半までいってから上記のような事実に気づくと目も当てられません。
方向性に沿いつつキーワードの魅力を訴求し、大意を過たずに伝えたい内容を構成する。
ライティングを建設に例えるならば、
建物の設計図が『構成』
建物の壁やら床やらが『執筆』
インテリアなどの装飾が『文章表現』や『テクニック』
それらを支える基礎が『知識』や『読書量』
建物をどこに建てるか決めるのが『キーワード』や『企画』
と、こんな感じでしょうか。
この要素を伝えれば記事の体を成す、それこそが構成です。
壮大な内容を端的に伝える。
つまり構成は”チョベリバ”と同じといえるのではないでしょうか。
頼む・・・!いえるといってくれ・・・!
どうでもいいですがなにかを例えるときに家の建設使われがち説、あるあるですね。
相変わらずの根性論
後世に残るほどの構成の圧倒的攻勢の前に膝を屈しかけた私ですが、その後とある武器を手に形成を逆転します。
そう、慣れと根性です。
相変わらず何回かやるうちにコツをつかみました。
頼りとしたのはペルソナと鳥瞰です。
ATLASから出ている最高に面白いゲームシリーズ、ではなく、マーケティング用語として用いられる方のペルソナです。
この記事を読んでほしい対象をなるべく具体化し、そのペルソナに刺さる構成を考えるのがおすすめです。
これを意識することでだんだんと構成直しの回数も減り、見出しも書きやすくなっていきます。
局所的な部分で悩んだときは、この記事で何を伝えたいのか、1番の魅力はなにか、といった大きなテーマに立ち返って、全体を鳥瞰するとうまくいくかもしれません。
仮面や鳥となってライティング界をひっかきまわしてやりましょう。
ちなみにペルソナのヒロインで好きなのは美鶴さんかりせちーです。
大穴で番長。
あなたのおすすめも教えてください。
まとめ
構成不可侮。
漢詩でまとめる構成の妙、いかがでしたでしょうか。
世の中のWeb記事のほぼすべてがキーワードや構成を核としています。
例外としてはつぶやきのような短い文、随筆あたりが相当しますが、これも起承転結や守破離などのフレームワークに則っていることも多いです。
文章を書くとき、口語や文語を問わず構成を考えずに表現するのはなかなか難しいのかもしれません。
ライティングをするうえで構成を体験してみるのは、今後の幅を広げるうえでも非常に有効だと思います。
ぜひ機会があればチャレンジしてみてください。
ふと気づきましたが、いつの間にか野鳥の会って言葉聞かなくなりましたね。
年末に国営放送で行われている歌合戦の集計時に用いられる季語として人口に膾炙していますが、どうやらデジタル化の波に押されて失せてしまったようです。
私が書くWeb記事もすさまじい速度で陳腐化していくでしょう。
忘れ去られていくのも既定路線です。
そんな中でも、消えないなにかを誰かに伝えられたらいい。
そんな非常に高尚な気持ちで日々記事を書いています。
本当です。本当ですよ。
次回は”SEOで一喜一憂”を書いていきたいと思います。
俗物としての本領を出します。
それではまた。