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ランも人生も自然流

速く走りたければ
時間を気にするのはやめよう

長く走りたければ
距離を意識するのはやめよう


走ることを純粋に楽しみたければ
数字を気にすることなく
時計やGPSは身につけないでおこう


美しい風景があれば
写真を撮る前に
自分の五感でその美しさを堪能しよう


体のどこかが痛ければ
鎮痛剤を使うよりも
自分の体の声に耳を傾け体と対話しよう


心地よく走りたいのであれば
風景の一部になったつもりで
その場の空気に完全に溶け込んで
風に同化してしまおう


何かを犠牲にしたり
我慢したりすることなく
とらわれるものもこだわるものもしばられるものもなく
感謝の気持ちを持って走ることで感激を覚え
自らの走りに感動できること


自分がひとりの人間であるということも忘れて
この大地の、自然の、宇宙の一部であることを自覚した時
ランナーは真の走りを体現できるのだろう


---アドヴェンチャー・ランナー 高繁勝彦

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