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ていねいに生きる(3)
ていねいに生きるというのは、自分を大切にすること。
自分を大切にするというのは、具体的には自分の心と体のケアを欠かさないということ。
若い頃はがむしゃらに生きていたせいか、あまり自分自身のケアということについては考えることもなかった。
還暦を過ぎた今、心と体はある意味いろんなところでガタつき始めているのに気づく。
特に体に関しては、外面と内面でケアを続けていくことが求められる。
僕自身ランナーなのである程度体を鍛えてはいるつもりだけれど、鍛え過ぎたら体は壊れてしまうし、かと言って怠けていたらどんどん鈍(なま)っていく。
激し過ぎない運動を無理なく続けていくのがいい。
定期的に歩くのもいい。水泳や自転車でもいい。できるだけ自然に囲まれたところで体を動かそう。
気持ちのいい汗をかけるのであれば何だっていい。毎日でなくても、週に2〜3回、一回に20〜30分が理想。ポイントは心地よさ。心地よさがあれば長続きするが、疲れるだけの運動ならやらないほうがまし。
関節や筋肉も加齢と共に衰えていくのは仕方ない。ただ、何もしなければ衰えるスピードは加速する。運動することで何とか現状維持に努めたい。
足腰が衰えることで老化は進んでいく。3年前に他界した我が父がそうだった。
80代後半にヘルニアで入院した1週間で脚は細くなり、それまでほぼ毎日、片道3キロのスーパーマーケットまで歩いて買い物に行っていたのがほとんど歩けなくなってしまった。
普段ウォーキングを楽しんでいた方が、ある時転倒して大腿骨骨折で入院。それでベッドの上で寝たきりになってしまうというパタンも多い。
歩くということは人間の基本的な運動。これができなくなったら日々の生活に支障をきたすということだ。
体の内面はどうだろう?
体をつくる栄養、食べ物についても気遣うことが大切なのは言うまでもないけれど、今の時代、あまりにも不自然なもの(保存料などの添加物)が多過ぎてうんざりさせられている。
特にコンビニやファストフード店を利用される際には気を付けられたい。パッケージの裏にある食品表示を見て、カタカナの名前がついた保存料や添加物などが入っているものは口にしないことをお勧めしたい。
教員時代に教え子達に言ったこと:若い頃から菓子パンとカップ麺ばかり食べてたら30代になって若ハゲになる。これが結構当たっている(笑)。
僕は基本野菜中心の食事を心がけている。野菜は契約農家さんが毎週届けてくれている。肉も鶏や魚は食べるけれど牛や豚は稀れ。どんなものでも輸入品は要注意。
体にとってよくないとされている砂糖・油・小麦粉・乳製品(4毒と呼ばれている)はまったく摂らないわけではないけれど、依存症にならないように取り過ぎには注意している。
甘いものは和菓子(あんこがいい)がメイン。あとは果物やさつまいもなど。
油は昔からあるメーカーのできるだけ自然ないいものを使う。
パンも極力添加物の入っていないもの。袋で個装されたものは避けている。
乳製品はナチュラルチーズとコーヒーに入れるよつば牛乳くらい。
1日3食は食べ過ぎということもあって、遅めの朝食と早めの夕食をとれば1日2食で済ませられる。仮に昼を食べるにしてもヘビーでないものをとるのがいい。
還暦を過ぎたら1日1食でも事足りる。よく噛んで味わって食べたいもの。1食だけにするなら質の高いいい食材を選ぼう。
食べ物のみならず、体に触れるものも気を配るようにしている。
石鹸は手を洗う時に時々使うだけで風呂場で洗う際にはお湯しか使わない。
シャンプーやリンスはここ数年使っていない。たまに重曹とクエン酸で洗うくらい。
洗剤(界面活性剤入りのもの)がいろんな病気の元になっているという気がする。
歯はピンクソルトで磨き、重曹でうがいする。市販の歯磨き粉を使わなくなって既に10数年。研磨剤が入っている市販の歯磨き粉はお勧めしない。
朝目覚めたら重曹とクエン酸をお湯で割って蜂蜜を入れて飲んでいる。
あまり神経質になるのは考えものだが、心と体にプラスになる、自然でいいものを取り入れることが日々の笑顔につながっている。
(つづく)
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*アドヴェンチャー・ランナー高繁勝彦のメルマガ「週刊PEACE RUN(第659号)」から一部リライト
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