3回目
「入るよーっ!」
控室に担当の方が挨拶に来てくださいました。その手には缶コーヒー。
「今日は人数が少ないんだけど、よろしくどうぞ!」
わざわざ声を掛けに来てくださったことに安心感が芽生えました。もう何人も弟子を輩出して来たであろう貫禄あるおじさまでした。
「暖房暑すぎたら言ってね!」
「休憩の飲み物何がいい?」
こんなに優しくしてもらえて、モデルに対するリスペクトをひしひしと。
デッサン参加者の方々にも、積極的に指導をされているのも印象的でした。ポーズを取っている僕にとっても非常にためになる言葉ばかり。
「見ることは信じることなんだ!」
「Seeing is believing.」
「実際にやってみること!」
「実際に見たということは説得力がある。」
休憩時間に上記の言葉をメモメモしていると、今時珍しいね!と褒められました。
今の時代はスマホで写メってメモの代わりにしたりできるけど、実際に書くと理解度が違うよなぁ。とおっしゃっていたことが印象的。
デジタルなメモはすぐ忘れちゃうんだよなぁとも。
便利を使いこなすのはとても難しい。むしろ、人間がコントロールされてしまうのだと思います。僕もデジタルの恩恵を受けますが、せめてヌードモデルの時間はとことんアナログに、本来の自然な時間の美しさを楽しんでいます。
心洗われるなぁ。
今自宅でいただいた缶コーヒーを楽しんでいます。
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