古代文字アート『舞』
天遊組は3300年前に中国の殷国で
生まれた甲骨文字をモチーフに
書の技法を使ってアート表現している。
日常的に使う漢字の形の解釈が
元と甲骨文字とは全く違う
解釈だったり、思いがけない
一致の発見があったり。
それが、新鮮な驚きとなって
インスピレーションを刺激してくれる。
今回私が書いた『舞』は
巫女が神が遊ぶために羽飾りを
つけた衣装をつけて踊り、
やがてはトランス状態に至る様を
描いてるというのが白川静説。
踊ることが無心に至るということは
その当時の人々(巫女たち)が
体験し、体感してきたことだとしたら
その営みが今もなお、私たちの魂を
刺激して『舞う』動機になっている
ということでしょう。
それゆえに、『舞』と『無』は
同じ甲骨文字から生まれたという説は
納得と共に、踊る身にとっては
とても示唆的。
今回、私の作品の前でずーっと
立ち止まって観てくれる女性がいて、
お声がけしたらフランス人のダンサー
だった。
漢字のイメージでは、粛々と
舞う巫女の舞、という印象だけど
今回は個人的に与えられたお題が
『あまのうずめ』であり
そこにマティスの『ダンス』の曲線と
フラメンコのリズムをイメージして
書いたのでその躍動感が伝わったと
したら嬉しい限り。
踊ること、書くこと。
パラレルに走る二本の線が
少しずつ絡み合ってきた。
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