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「『勇気づけ』とは、『自分には貢献する能力があり、価値がある』と相手が思えるようになるために働きかきのすべて」

勇気とは

勇気とは「自分には貢献する能力があり、価値がある」と思える感覚であり「困難を克服する活力」です。

勇気さえあれば、人は人生の有益な側面に踏みとどまり、努力し、協力します。

しかし勇気が欠乏すると、人は「これ以上失敗して傷つきたくない」と課題から逃げ出すのです。

では、勇気が欠乏した人に対してどのように接すればいいのでしょうか。

欠乏した人したら補充すればいい。
勇気づけるのです。

勇気づけ

勇気づけの代表的な行動は、相手の「貢献」に「感謝」を伝えることです。

「ありがとう」「助かったよ」と言うことです。

言葉をかけられた相手は「貢献できた」「必要とされている」と感じるでしょう。

それは、勇気づけの行動に他なりません。

勇気づけしてますか?

部下が頼んでいた仕事を仕上げて、あなたの所に報告にきました。
「お疲れ、資料はそこに置いといて」と言われたらどうでしょうか?
上司に対して貢献できたかどうか分かりませんよね。
つまり、これでは勇気づけになっていないということです。

一方、「ありがとう。期限内に仕上げてくれて助かったよ」と言われたら、上司に対して貢献できたと思えるのではないでしょうか。

自分の思い通りの仕上がりではないとき

また、頼んだ仕事の一部が、自分が出した指示とは違うものが出来上がってきたときの対応を考えてみましょう。

「この部分、私が出した指示とは違うじゃないか、これじゃあダメだから今すぐやり直して」と上司に言われたら、がっかりしてへこんでしまうと思います。
これは勇気くじきです。

一方、「この部分なんだけど、○○のように修正してくれたら、もっといいものになるから、もう少し頑張れるかな?」と言われたら、もう少し頑張れば上司に貢献できる、という勇気づけになっています。

部下に対して要求していることは同じなのですが、言い方次第で、勇気づけにもなれば、勇気くじきにもなるのです。

言葉がけだけではない

勇気づけは、単なる「言葉がけ」だけではありません。

仮にあなたが何も言葉を発しなくても、あなたの表情や視線、さらには存在そのものが相手の可能性や能力を信じて見守っていくことが伝われば、それは十分に勇気づけになります、

その逆に、もしあなたが「ありがとう、助かったよ」と伝えたとしても、相手を操作しようという意図が見えたら、それは勇気くじきになるのです。

勇気づけとは、相手が「自分には能力があり価値がある」と思える働きかけのすべてです。

単なるテクニックではないのです。

「言葉がけ」や無言の態度を通じて勇気づけをしよう。


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