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「『霊が見える』『未来を予言できる』『波動を感じる』。特別な能力を持つ人間だとアピールすることで現実逃避をして、敗北感、劣等感から逃げるのだ」

あなたは超能力を信じますか?

「私は霊感が強いんです」
「私には未来が見えます」
「私の力で病気を治せます」

こんなことを言う人のことを、あなたは信じますか?

結論から言うと、私は一切信じていません。
神様の存在も否定する無神論者です。

信仰の自由は憲法で尊重されているので否定しませんが、アメリカ人の多くが信仰している、キリスト教福音派は「人間は神様が創造したもので、進化論も本気で否定している」事実には驚きを隠せません。

「自分は超能力者」は優越コンプレックス

ちょっと脱線してしまいましたが、自分は超能力者であると語る人は、周囲の人を驚かせ、他人とは違う特別な地位を占めようとしているのです。

これは優越コンプレックスの一種なのです。

おそらく本人は真剣でしょう。
噓をついている自覚はありません。

なぜなら、まさに「そのような」体験をしたからこそ語っている、体験と記憶という証拠が「そこにある」のです。

都合のいいねつ造

しかし、「記憶は都合のいいようにねつ造される」とアドラーは言いました。

自分が信じるストーリーに沿った、都合のいい体験だけを無意識にピックアップして、自分のストーリーを補強する。
このことを心理学用語で「認知バイアス」と呼びます。

最初に結論ありき。
理由は後からひねり出す。
それが認知バイアスです。

来月世界は滅亡する

アドラー派がよく使うたとえに以下のようなものがあります。

カルト教団の教祖が「来月、大地震が起きて世界は滅亡するであろう」と予言しました。

しかし、何も起きなかった。

みんなは教祖を偽物としてあざ笑ったが、信者はむしろ教祖を今まで以上に尊敬した。

教祖が言ったからだ。
「私の祈りの力で地震をおさめたのだ!」と。

あなたは神を信じますか?

小学生の頃、下校中に自転車に乗った外国人の2人組に「あなたは神を信じますか?」と聞かれることがしばしばありました。

返答に困って走って逃げた記憶があります。
そう考えると私は子供の頃から、信仰心がなかったことが分かります。

なぜ、私は神様の存在を否定するのかを一言でいうと「都合の悪いことは、全部神様のせいにすればいいから」です。

自分の発言や行動には、しっかり自分で責任をい持つ人間でいたいと考えています。

超能力体験は優越コンプレックスではないのか、と疑ってかかりましょう。


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