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「人は『貢献感』を感じ『自分に価値がある』と思える時にだけ勇気を持つことができる」

人が「勇気」を持てるのはどんな時か?

アドラーは自らの体験に重ね合わせて以下のように話しました。

「私は自分に価値があると思える時にだけ勇気を持つことが出来る」

「そして、私に価値があると思えるのは、私の行動が周囲の人たちにとって役に立っていると思える時だけである」

つなり、人は、自分が誰かに貢献できている、と思える時にだけ勇気が持てると言っているのです。

いつ誰かに貢献できていると感じるのか?

私は30年近く医療の世界で働いています。

私が所属している医療機関は「全日本民主医療機関連合会」(略称:全日本民医連)に加盟しています。

私たちの行動指針である民医連綱領では、「私たち民医連は、無差別・平等の医療と福祉の実現を目指す組織です。」と謳っています。

私は、この民医連綱領を全面的に支持しています。
なので、民医連綱領に基づいた医療活動ができた時に、誰かに貢献できたと感じることができます。

具体的にはどのようかケースか?

私は事務職員なので医師や看護師、その他の医療技術者のようなライセンスを持っていません。

そんな私にも患者さんに貢献できる場面があります。
それは、定期的に受診が必要な疾患を持つ患者さんに、安心して治療を継続してもらうことです。

先にも紹介したように、民医連綱領では「無差別・平等の医療と福祉の実現」を目指しています。

なので、もう薬が切れているはずなのに、一定期間を過ぎても受診していない患者さんに対して、受診してもらうように働き掛けをしています。

受診しない患者さんの理由は様々です。
薬が余っている、仕事が忙しかった、しばらく留守にしていた、などがありますが、治療費を工面できずに受診したくてもできなかった患者さんにも出会うことがあります。

経済的な困難を抱えている患者さんにも、私たちは支払いのことは後で相談することにして、まずは治療を継続してもらうように働きかけます。

何よりも優先されるのは「命」です。

そして、病院に来てくれた患者さんには「受診して頂いてありがとうございます。これからも一緒に治療を継続していきましょう」と勇気づけをするのです。

治療を再開できた患者さんからは「ありがとう」「みなさんのお陰です」と、逆に勇気づけしてもらうことも多々あります。

その瞬間に、自分の行動が人の役に立っていると思えて、やっててよかった、これからも頑張ろうと勇気を持つことができます。

対人支援で人の役に立ちたい

私はセカンドキャリアでは「対人支援」で、必要とされる方々に貢献できるようになりたいと考えています。

今はその準備期間として、生涯学習・生涯成長をモットーに日々勉強を継続しています。

これまでの人との繋がりを大切に、これからの新たな出会いも大切にして、勇気づけをできる人間になるために、今後も修行を続けていきます。


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