「あらゆる困難を解決する唯一の方法は、共同体感覚を発揮させることである。そうすれば、すべての困難から解放される」
心の拠り所
私は宗教を信仰していません。
神様の存在も信じていない無神論者です。
なので、長らく心の拠り所を求めていましたが、この言葉を見つけたときに「これだ!」と確信したのでした。
「われわれにあらゆる困難を乗り越える統一的な観点があるとすれば、それは共同体感覚を発達させる観点である。このことに成功すれば、すべての困難は取るに足らぬものになる」
この極めて力強い、シンプルな答えに、これまで悩んできた問題が一気に解決するような感覚を覚えたのです。
自分を変えることの困難さ
頭では共同体感覚を理解したつもりでも、いざ実践しようとすると失敗の連続でした。
「自分を変える」ということは、そう簡単なことではなかったのです。
50年近く積み重ねてきた自分を、アドラー心理学と出会って理解した瞬間に変えることができた、などと魔法のようなことは起きないのです。
失敗の連続
仕事で部下を持つようになってからは、課題が思い通りに解決できないと、部下たちはなぜ自分の言うことを理解して実践してくれないのか?
と、その原因を部下のせいにしている自分がいました。
自分の思い通りになるように、部下を変えようとしていたのです。
そんな失敗の連続でした。
自分が変わらなければ
自分のために部下を貢献させようとしている限りは、共同体感覚を発揮することはできないと気づいたのは、アドラー心理学と出会ってからです。
共同体感覚そのものもアドラー心理学と出会って知りました。
20年近く試行錯誤を繰り返して、相手を変えるのではなく、自分が相手に貢献できるように変わらなければならないことに気づいたのでした。
随分と遠回りをしたものです。
見返りを求めない
相手に貢献したときに、「自分はにこんなにも貢献しているのに、なぜこの人は自分に対して何もしてくれないのか?」という考えは持たないように注意しています。
相手に見返りを求めずに、いつか分かってくれる時が来ると信じて、貢献し続けることが大切だと思っています。
迷ったときは共同体感覚
あらゆる悩み、苦しみを解決するただひとつの道は共同体感覚の発達にあります。
迷ったときは常にここに戻ればいい。
もう道を見失うことはないのです。
あらゆる悩み、苦しみは共同体感覚を発揮することで解放される。