「人の行動の95%は正しい行動である。しかし私たちは『当たり前だから』とそれを無視してしまう。負の行動に着目してはいけない」
できないことを指摘しがち
失敗や間違いが多い部下や後輩がいたとします。
いくら失敗が多いといっても、全体の80%も失敗しているわけではないと思います。
多くても20~30%ではないでしょうか。
しかし私たちは、できている70~80%のことには着目せず、失敗した20~30%にばかり着目して、指摘してはいないでしょうか?
できて当たり前
なぜ、できている部分に着目しないのでしょうか?
それは「できて当たり前」だと思っているからです。
できている部分は評価せずに、できていない部分ばかり指摘することは、明らかな「勇気くじき」になります。
「私はこの仕事をこれだけの期間で習得したのだから、できて当たり前だ」と主張する人がいますが、仕事の習得期間は人によって異なります。
この思考は相手を明らかに下に見ているので、共同体感覚に反することになります。
また、自分スタンダードを相手に押し付けてはいけません。
できている部分を認める
部下が仕事を習得していく過程では、最初はゼロからのスタートなので、できることが増えたら、新たにできるようになったことを認めることが「勇気づけ」になり、今後のモチベーションになります。
多くの親や上司は、できていない部分にしか着目しません。
すでにできている部分を無視するのです。
これでは勇気くじきにしかなりません。
そうではなく、できている部分に着目するのです。
それこそが勇気づけになります。
できているところはたくさんあるはずです。