「『私はこんなにも不幸で、みじめなんです』『恥ずかしながら、大失敗を告白します』騙されるな。ただの不幸自慢、失敗自慢である」
不幸をも自慢にする
人はありとあらゆるものを優越性のアピールに利用します。
不運であること、不幸であることは、ある種の人たちにとって十分に自慢の種となるのです。
「私には、次々と不幸が襲いかかってくる!」
「なぜ、私だけがこのように不幸な目に合うのか!」
不幸自慢は優越性アピール
自分の不幸話を周りの人に吹聴して嘆きながら、自分を悲劇のヒーロー、ヒロインに仕立て上げるのです。
そして、平凡な毎日を送る友人よりも優れているという気分を味わうということなのです。
あなたたちは、こんな不幸な目に遭ったことがありますか?
私は、こんなにも不幸な目に遭って、あなたたちが経験したことがないことを体験して、あなたたちが持っていない知識を持っているんです。
まさに、不幸をネタにした自慢話をして、周りよりも優れている自分に自己陶酔しているんです。
私もしていた不幸自慢
詳しくは書きませんが、私は20代後半から40代半ばまでは、自分でも波乱万丈だなと思うことが次々に起きていました。
アドラー心理学に出会う前の私は、飲み会の席などで「不幸自慢」をしていました。
相手から「それって本書けますよね」などど言われると、まんざらでもなかったことを思い出します。
「まだ、あなたたちがしたことないこんな経験をしているんだ、どうだすごいだろ」と自己陶酔していたのです。
今思い出しても、とても恥ずかしい限りです。
これも不幸自慢
「仕事が忙しくて休みが取れない」
「子供や親の世話が大変」
「わがままで面倒くさい友人がいる」
こんなのも、身近な不幸自慢ですね。
よく聞く話しだと思いませんか?
失敗自慢も優越性アピール
「仕事でこんな失敗をしちゃって大変な目に遭った」
「スピード違反で〇万円も反則金取られちゃったよ」
「試験で赤点取っちゃったよ」
自分の失敗を積極的に自己開示することで、「私はなんて正直者なんだ!他の人が隠すようなことも告白する。私は清らかな気高い人間である」と思うのです。
騙されてはいけません
一見、マイナスに思える、不運、不幸、失敗。
優越コンプレックスを用いる人は、それさえも優越に転ずることができるのです。
不幸自慢、失敗自慢になっていないか?セルフチェックしてみよう。