「勇気がある人は、自然体でくつろいでいる。『他者は仲間であり、課題を解決できる』と信じているから、困難な中でもリラックスできるのだ」
勇気がない人
アドラーは、勇気がない人、神経症的な人は「自分がいわば、敵国に住んでいると感じる」ほど常に緊張している、と言いました。
周囲の人が敵で、自分には困難を克服することはできないと、と思っているからです。
勇気がある人
そして、勇気がある人は「リラックスして、くつろいでいる」と言いました。
周囲の人は仲間であり、自分には困難を克服できる、と思っているからです。
このことからわかる通り、勇気がある人は単なる能天気でお気楽な人ではありません。
「困難なこと」「不快なこと」もある、ときちんとわかった上で、その困難を受け容れています。
そして、その上で、それに立ち向かうという「覚悟」をし、意思を持ってリラックスしているのです。
上司や部下、同僚を仲間と認識しているか?
あなたにとって上司はどんな存在でしょうか?
私にとっては困難な場面でも、自分に寄り添ってくれる存在です。
口やかましく目障りな存在ではありません。
あなたにとって部下はどんな存在でしょうか?
私にとっては会社のこれからを担ってくれる、可能性だらけの頼もしい存在です。
言うことを聞かないやっかいな存在ではありません。
あなたにとって同僚ははどんな存在でしょうか?
私にとっては共通の目標を共に成し遂げる、とても大切な仲間です。
決して、自分の出世のために蹴落とす存在ではありません。
もう一つの特徴
勇気がある人の、もうひとつの特徴として「自然体」があります。
「話し方は不自然ではなく、態度にも歩き方にも気取りがない」とアドラーは言っています。
「勇気があり、自信があり、リラックスしている人だけが、人生の有利な面からだけでなく、困難からも益を受けることができる。そのような人は、決して恐れたりしない」とも言っています。
私たちも、勇気を持ち、人生をリラックスして楽しみたいものですね。
自分はリラックスし、くつろいで、自然体だろうか?セルフチェックしよう。