「共同体感覚がない人に、地球はこう告げている。『地球上におまえたちの居場所などどこにもない。とっとと消え去れ!死に失せろ!』」
らしからぬ過激な台詞
「立ち去れ!死に失せろ!消え去れ!」
穏やかなアドラーらしからぬ言葉ですよね。
しかし、これは本当にアドラーが表現した言葉です。
「共同体感覚がない人を、地球や宇宙は激しく否定している」とアドラーは辛辣に表現しました。
誰も共同体感覚なしに生きていけない、と断じているのです。
対人関係が苦手な人は価値がないのか?
ここまで断言されると、「対人関係が苦手な技術者や芸術家はどうなんだ?対人関係が苦手なスペシャリストは生きている価値がないのか?」と、思う人もいるかもしれません。
しかし、対人関係が苦手な人は生きている価値がない、なんてことはありません。
対人関係が苦手な人には、苦手な人なりに共同体感覚を発揮することができるのです。
それは、専門性を存分に発揮して素晴らしい仕事をする、ということです。
マスコミが苦手なアスリート
プロテニスプレイヤーの大坂なおみ選手は、マスコミ対応を苦手としています。
言葉を変えれば、対人関係が苦手な可能性が高いと言えると思います。(あくまでも私の主観です)
そんな彼女は生きている価値がないのでしょうか?
絶対にそんなことはありません。
プロなのだからマスコミ対応も含めて一流でなければならない、と批判する人もいますが、私はマスコミ対応が苦手なことも含めて、それが彼女の個性なのだと承認できる人間でありたいと思います。
まさにダイバーシティの重視ですね。
私も彼女の超一流のプレーを目の当たりにして、何度も感動させられて勇気をもらいました。(祖父が根室市在住なので余計に親近感があります)
その人なりの貢献ができる
多様性を認め合うことにより、社会全般が芸術や技術、サービスにより高い恩恵を受けることができると思います。
そのような形でも十分に共同体への貢献はできるのです。
対人関係が苦手でも、共同体への貢献はできるのです。
共同体感覚の発揮方法は人それぞれです。
得意なジャンルや方法で社会に貢献すればいいと思います。
それも素晴らしい共同体感覚の発揮なのだから。
自分なりのスタイル、方法で共同体へ貢献しよう。