「心配性な人は危険を見つけるセンサー感度が驚くほど高い。取るに足らないような危険を見つけ出し、大きなサイレンを鳴らして、他者を支配する」
悲観的な人
悲観的な人は、普通の人よりも、多くの危険や不運が訪れるわけではありません。
危険を探し出すセンサーの感度が高いのです。
「これくらいは問題ないだろう」というレベルのことがらに対しても、鋭くそれを嗅ぎ付け危険を見つけ出します。
アドラーによるたとえ
「彼(女)らはいつもどんな不運にあうか、どんなこともまったくうまくいかず、自分が着手したことはすべて失敗に終わるということを確認するために全人生を過ごす」
彼らは見つけ出した危険をそのままにしません。
多くの場合、身内に対して「不安に襲われている」と訴えます。
危険が訪れていると、サイレンを鳴らすのです。
アドラーによる指摘
彼らがサイレンを鳴らすと、身内は心配して、彼らに優しく接します。
彼らを守り、彼らの要求に従います。
それを彼らは知っていて「不安そうにふるまう。不安は、他の人を従わせる武器になることを知っているからである」と指摘しています。
サイレンを鳴らす人
仕事やプライベートで思い通りにいかずに、辛くなってくると、身体に変調をきたして、それを周りに言って回る人はいませんか?
「腰が痛い、のどが痛い、熱が出てきた」などなど症状は様々です。
そしてその身体症状を理由に、課題から逃げて、それを正当化するのです。
幼少期の体験
多くの場合、彼らは、幼少期に病気になったときの体験からこの武器の存在に気づきます。
そしてそれに味をしめ、無意識に繰り返すというのです。
無意識なので、彼らに悪意はないと思われます。
「最も困難な教育問題を引き起こすタイプだ」とアドラーは指摘しています。
自分がこのような武装をしていないかセルフチェックして、もしも、していたら早々にその武器は手放さなければならないですね。
悲観主義や心配性は問題を引き起こすタイプだと自覚しよう。
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