「喜びと笑いは人の心を温める。人と人とを結びつける」
喜び
人が喜ぶ姿を見るのはいいものです。
「喜び」が伝わり、こちらの心までも温かくなります。
その感情は、手を取り合うこと、抱擁することを促すでしょう。
喜びを心と体で分かち合う。
二人の距離が近づく瞬間です。
人と人とを結びつける感情
アドラーは、人と人とを結びつける感情として「喜び」をあげました。
人と人との結びつきを信じている人のみが喜びの感情を「笑い」として表に現し、その感情により、さらに人との結びつきが深まるのです。
高校時代の部活で、一番の目標を達成した時には、みんなで喜びを爆発させて、今まで体験したことがない一体感を感じたことを思い出します。
その時は「笑い」を通り越して「嬉し泣き」しました。
悲しみの涙とはまったく別物の、人と人とを結びつける「涙」もあるのだと思います。
喜びを隠す
逆に、人と人の結びつきを信じていない人は、喜びの感情を隠します。
本来は笑ってもいい場面なのに無表情を貫くのです。
「この程度のことで喜んでもいいのだろうか?」と逡巡するするのです。
それは、他者を信頼していないことの証です。
「他者から自分がどのように見られているか」ばかりを気にして立ち止まるコンプレックスです。
他者と喜びを分かち合う、人と人との結びつきを拒否しているのです。
結局孤立する
そうやって、他者を信頼せずに、自分の感情を隠していると、周りからは何を考えているか分からない人と思われてしまい、しだいに孤立していってしまうでしょう。
そして、孤立して辛い思いをしていることを、自分のことを分かってくれない他者のせいにして、自分から壁を作って更に孤立を深めるでしょう。
他者を信じる
他者の善意を信じて、他者を仲間と信じて、自らの喜びを素直に表現したいものです。
そして、他者の喜びを自分のことのように喜びたいものです。
人と人とを結びつける喜びという感情を恥ずかしがらずに表すことが幸せの第一歩ではないでしょうか。
喜びの感情を恥ずかしがらずに表に出そう。