見出し画像

「末っ子は甘やかされて育ちがちだ。そのため、自分では努力せず、無力さをアピールして人にやってもらおうとする。『永遠の赤ん坊』になる傾向がある」

甘やかされた子供になる可能性が高い

私の弟はどうだったか振り返ってみました。

結論から言うと、3人の中では一番甘やかされたと思います。
末っ子ということもあったと思いますが、自分の思い通りにならない時にはよく癇癪を起していたこと思い出します。

私は兄としてこいつは「やりたい放題」な奴だなと思っていましたね😅

特殊な事情もあった

私の弟は、小学生低学年の時に交通事故に遭い、顔面に大きな傷を負い、整復手術を何回も受けました。

その事故は、父親の運転する車に私と一緒し同乗している時に起きました。
私もまだ子供でしたが、父親の過失によって起きた事故だということは理解できました。
生まれて初めて、私が父親に対して激昂して怒鳴り、罵倒した瞬間でもありました。

手術を繰り返しても傷は残り、消えることはありませんでした。
そんな弟に父親は負い目を感じていたに違いありません。

それからは、基本的に弟から親に対しての要求は叶うことになったのです。

ますます「やりたい放題」になる

私もそれは仕方ないことだと自分に言い聞かせていました。
弟は酷い目にあったのだから、それくらいは許されないと可哀そうだと思っていたのだと思います。

でも、心のどこかには「弟ばかり」が親の関心をさらい、欲しい物を手に入れる姿をみて、寂しくもあり、羨ましくもあったのでしょう。

それでも、私はお兄ちゃんだし、同じ車に乗っていながら、自分は後部座席だったので無傷ですんでいることもあり、「やりたい放題」を容認し弟を優先していたと思います。

それでも立派な社会人になった

姉と私は小学生の頃から比較的、勉強の成績は良かったですね。

しかし、弟は勉強することの楽しさを感じられず、勉強しなかったので、小学生の頃は信じられない成績でした。

弟を何とかしなくてはと必死だった両親は、中学生になるのと同時に学習塾に通わせたのでした。

そして、中学生で勉強に花が開き、難関の釧路高専に合格し、大企業に就職し、今では火力発電所の制御パネルの製作と保守を行うエンジニアとなり、全国各地で活躍しています。

やっぱりアドラーの言う通り

アドラーは、すべての末っ子が甘やかされて依存的になるのではなく、年上のきょうだいをかきわけ努力し、勝利者になるストーリーも多く見られると言っています。

弟は、甘やかされて育ちましたが、今では立派な社会人で自慢の弟です。
末っ子だからといって、依存的な子や問題児じゃないかという色メガネで見ることは誤りなので、注意が必要ですね。


いいなと思ったら応援しよう!