先祖のこと、調べた。
突然ですが、皆さんの小学校の時の印象に残っているお友達の顔を思い出してください。そして、その人の名字を呟いてみてください。
おはようございます。あんこぼーるです。
2月ぐらいから先祖のことを調べています。戸籍を取り寄せて、祖父母の親の戸籍を読み解いて、その親の戸籍を調べる。ということをしています。凄く簡単にできるので、ぜひ。
僕には名字があります。その名字は両親の2つの名字のうちの一つです。祖父母たちは4つの名字を持ち、曾祖父母たちは8つの名字を持ち、高祖父母たちは16の名字を持っていました。そして32・・・・64・・。
昔は親戚と結婚することも稀ではありませんので、名字の重複や先祖の重複があるにせよ、驚くほどの量の名字が自分の血に関わっている事実は、驚きでしかありません。
冒頭の「小学生の時の友達」の質問。みなさんの中にイメージできたでしょうか。いかがですか?田中ちゃんですか?吉岡君ですか?小松ちゃんですか?池田くんですか?
もしかしたら、そのお友達の名字があなたのご先祖が名乗った名字と同じかもしれません。僕たちが意識しているのはもちろん自分の名字だけの事が多いですよね。体育館で全校集会なんかしててもどこからか誰かが自分の名字のことを話しているとなぜだか聞こえました。
試しに僕に至るまでに存在していたたくさんの名字の一例を挙げてみると、
岩田 原田 仲村 濱内 田前 高塚
花石 池本 松雄 片原 田邊 など・・・・
職場に同じ名前の人いる、とか芸能人と同じ名字とか、様々なことを思いめぐらせて思い出したりします。もしかしたら小学校の時のあの子も、少なからず血のつながりがあったのかなぁ、ととても不思議な気持ちになります。名刺交換したときに「原田」という名字を見るだけで、「親近感」しかないです。
そして、たくさんの名前。また試しに僕のご先祖の名前を挙げていくと、
イネ 鶴吉 半次 甚八 甚四郎 ヨ子
ヤス テル 朝義 ハルエ フクヨ 杢次郎
長太郎 ロク イシ 與太郎 ツウ キク
久作 治三郎 平次郎 惣太郎 ヨシ モモエ
清助 惣六・・・・・・など。
上記の名前は親戚の名前ではなく、直系のご先祖の名前です。五代くらいさかのぼることができれば、おおよそ学校のひとクラス分くらいのご先祖の名前が出てきます。単純に計算すれば数字としては簡単に出てきますが、名前として自分のご先祖と対面できるのは、戸籍を調べないと知ることが出来ない情報です。
どこで生まれたとか、どこに引っ越したとか、だれと結婚したとか別れたとかそういうことしか分からないのですが、ペリー来航の年に生まれたご先祖のことや、天保の大飢饉をくぐりぬけ、空襲を生き抜いたご先祖の事を思うだけで、歴史上の出来事が他人事とは思えなくなるのです。
戸籍を見ると、たくさんのご先祖が息子や娘を幼いころに亡くしています。亡くしていないことのほうが少ないです。薬も医療技術も発達しておらず、育児の知識もなく、衛生観念もまだそんなに存在していなかった時代。
今のようにボタン一つでお風呂が沸かせたり、ボタン一つで料理が温められなかった時代。そして紙一枚で人を殺すか人に殺されるかという戦場に行かなければならなかった時代。
ご先祖たちの名前を見つめていると、みんながうらやましそうに、笑いながら、「お前はほんとに幸せでいい人生を送れとるなぁ」と言っているような気がしています。
彼らの暮らしに比べれば、夏にフラペチーノがあって、冬におでんがすぐ買えて、暖かい衣類が安く買えて、飢えることはなく、戦にも行かず、毎日屋根の下で暖かく涼しく眠ることができる「今」は幸せの果てのような暮らしです。
今、実は「あった」ことに気づけば、昨日まで感じていた悩みが本当はとてもちっぽけであり、とても贅沢だったことに気づかされてしまう。
そして身の回りのたくさんの名字を持つ人に勝手に親近感をもってしまう。
ご先祖を調べるって僕はとってもおすすめしたいのです。