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ひとりリトリート【#3】
ウブドの宿はエアビーでとった。家の広い敷地内に作られた客室で、部屋のテラスの外はこんもりとした緑。英語堪能な若い夫婦が運営している。
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チェックインするとキンキンに冷えたココナツのウェルカムドリンクが部屋に運ばれてきた。
朝食は飲み物やメニューなどを毎日細かく指定して紙に記入する。そして指定した時間きっちりに運ばれてくる。
あれ、なんだか今まで旅したアジアと全然違う!
観光で成り立っている国だからなのかな。時間や約束がちゃんと守られて、何よりおもてなししたいです〜という気配がぷんぷん漂ってくる。
ここでわたしは気づいた。気づいてしまった。
ここはバカンス、またはバケーションの国なのだ。ホリデーを満喫しにくるところなんだということを。
今までの旅は「この国の人はどんな生活を送っているのかな?」とか、「どんな価値観なのかな?」とかを知りたくて
地元の人で賑わう食堂でご飯を食べ、市場で買い物し、ローカルバスで移動したりして、そこの国に少しの間混ぜてもらう。という感覚の旅がほとんどだった。
だけどバリではなんだか混ざりづらい感じがあった。生活と観光がくっきり分かれている。そんな感じ。
事実、バリを訪れる人の大半は優雅なホテルに泊まり、海やプールで泳ぎ、美味しいものを食べ、マッサージを受けたり買い物をしたりして非日常を楽しむのだろう。
だってそういう国なのだ。
あれ、もしかしてひとりで来るところじゃない?そう気づいてしまったけれど、わたしはすでにひとりバリにいます。
それならひとりリトリートでもしよう!と思った。
幸い興味のあるヒーリングやヨガの施設がいくつかあった。そしてこの旅のテーマを以下に決めた。
・肉体のメンテナンス、アップデート
・これから地球でやること、ヴィジョンをつかむ
・たのしむ(人・場所との出会い)
・ヒーリング(不要な周波数を手放す、癒し)
変な夢を毎日みる
そういえば、バリに来てから毎日変わった夢を見ていた。
バリに来て2日目の夢は、小学生の頃にお母さんを病気で亡くしたAくんが夢に出てきた。
大人になったA君はお母さんが亡くなったときの話をし始めて言葉が出なくなった。
わたしは あぁ、まだ癒されてないんだ。大丈夫。まだ癒えてなくても。と言いたかったけど何も言えずにA君を抱きしめたい気持ちでただそこにいるだけだった。
現実世界では、A君はお母さんを亡くしてすぐに転校してしまっていて、それ以来会っていないし今まで思い出すことなんてなかったのに急に夢に登場して驚いた。
きっと、癒えてないのはわたしだ。
当時もその出来事に大変ショックを受けた。A君の気持ちを想像して。じぶんだったら耐えられないと思った。
こうやって夢や現実を通して未消化の感情が再生されると、きっと過去に自分が母親と離される体験があったんだとわかる。過去世のはなし。
そこまで思い出すとあぁ、あの時だとわかった。(魂の記憶)
その後もちょっと変な、わりと怖めな夢を見続けた。これは自動的にヒーリング作業をやっちゃってるのかもしれない。
古代の楽器でサウンドヒーリング
ウブドで気になっていた施設のひとつに「ピラミッド・オブ・チ(Pyramids of chi)」がある。
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ピラミッドの中で様々なセッションが受けられる施設だ。
わたしが気になったのは「Ancient Sound Healing」という90分のセッション。
薄暗いピラミッドの中に入りマットレスに横たわってシンギングボウルやゴングや色んな音を浴びる、というもの。
ウブドの王宮前から無料送迎がありその車でアメリカ在住の台湾人の女の子と出会った。
その子も一人旅で1年ほど前から瞑想をするようになり、ウブドに2週間滞在し、毎日瞑想とヨガのクラスに通っているらしい。
とてもクリアな透き通ったエネルギーの女の子だった。
日本も大好きで毎年東京に行く、というので東京で何するの?って聞いたら「ショッピング」とのこと。
瞑想とショッピングってなんか対極にある気がしておもしろいーと思った。
受付に着くと犬がいてその子はしゃがみ込んで犬を撫でた。わたしは受付を済まし、ウェルカムドリンクを受け取った。
10分後、アナウンスがあってピラミッドに移動するように言われ、移動しながら受付の方を見やるとまだその女の子はしゃがみ込んで犬を撫でていた。
音の波
セッションはおもしろかった。音の波をリアルに体感できた。
だけど最初の導入の英語を聞き取ることに頭を使ったり、まだ異国の地での緊張がかすかにあって深部まではいけなかった感覚。
ナビゲートしてくれるおじさんもなんか芝居がかった感じがあったしね!
でもあっという間の90分だった。肉体の周波数は確実に変わっているとおもう。
終わった後にトイレに行ったら、欧米人の数名が「もう信じられないくらいすごい体験だった!」と興奮気味に話しているのが聞こえた。
いいなーわたしももっとリラックスした状態でもう一度受けたい。と思った。
天国
脳波が下がっている状態で敷地内の芝生でぼーっとしていると、会ってみたかった例のバリアン(【#1】を読んでください)、アルサナさんのアシュラムがこの近くにあり、その日はヨガのクラスがあるということを思い出してそのまま行ってみることにした。
「Asram Munivara」というところ。
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敷地内に入るとなんだか体の奥の方からうわ〜と感動が湧いてきた。この場の持つエネルギーがなんかすごいのだ。
右手に畑がありどんどん階段を降りていくと受付のようなところがあった。
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掃除をしている男性に「ヨガをしに来ました」というと、「おー今日はヨガお休みなんだよ〜」と!
よくわからないけどなんかのセレモニーがあって今週アルサナさんはそれに行っているいるから今日はヨガない。とのこと。
そしたら敷地内を少し散歩してもいい?と聞くと、いいよ〜とのことでずんずん階段を降りていくと、そこはもう天国だった。
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なんと表現していいのか「わぁ〜」という感じ。笑
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波動なのかな。満ちてるかんじ。
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自然の中に宿泊の建物が何棟かあったりヨガのスペースがあったり、という場所で目に映るものは素朴なんだけど、なぜかすっごく感動して来てみてよかったーとおもった。
会う必要なし
肝心の会ってみたかったアルサナさんですが、アルサナさんのスピリチュアルセッションマッサージは大変人気のようで予約できるのは1ヶ月後。とのこと。
みんな日本から予約してそれに合わせてバリに行くみたい。
会う必要があれば飛び込みでも会えるだろうと思ってたけど、ヨガも急遽休みで会えないってことは必要ないみたい。
目がね、この世とあの世を同時に見てるような目をしてて(うつろとも言える)ちょっと自分と似ているんだよね。
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そんなこんなでこの日から朝起きたら瞑想をすることにしました。
バリ島にてひとりリトリートのはじまり、はじまり。
>>【#4】へつづく
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