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心療内科受診2回目
7月中旬に、人生で初めて心療内科を受診してから、1か月以上が経過した。
そして、主治医から以前指示を受けていた通り、2回目の受診に行った。
そこで、備忘のために、その時の様子を書いてみようと思う。
自宅から病院までの間、車を運転しながら頭の中では、この後どんな状況が待ち構えているのか、考えても無駄なのにごちゃごちゃ考えていた。
病院への道中考えていた事
今の心の状態は、前回受診した時と比べると、明らかに落ち着いている。それは、あの無茶苦茶高ストレスの仕事とそれに関わっている人物達から距離を置けているからだ。
しかし、だからと言って心が晴れ晴れしているのか?というと、決してそんな上機嫌な状態ではない。
この1か月間ほぼ毎日のようにnoteに気持ちを書き出していたが、仕事から離れたら離れたで、拭い去れないモヤモヤとした不安な気持ちがずっと背中に覆いかぶさっている。
時にはそれが薄くなってほとんど気にならない日もあれば、逆にその気持ちが濃縮され、ネガティブな気持ちが勝ってしまう日もある。
業務復帰が近づいてくると不安な事は、また同じ部署に戻され、何事もなかったかのように、「もう沢山休んで元気になったんだから大丈夫でしょ?」と勘違いされ、今までと全く同じ仕事をさせられるのではないか?というのが一つ。
二つ目は、7月に心療内科受診後に人事責任者と面談した際、「部署を移動したいとの事ですが、ピースさんの希望は何処ですか?」と聞かれ、返答に窮していた。
なぜなら、自分が把握している各部の事業内容と陣容を思い出す限り、今の会社の中のどの部署にも、自分が価値を提供できる場所がないのだ。
更に、これが最も解決が難しい問題なのだが、自分が適応障害になった原因を作った張本人が、役員に昇格したという事だ。
つまり、この会社のどの部署に異動しようと、そのヒエラルキーの上部に必ずその人物が関わってくるのだ。
他人の性格や考え方の癖というものは、人が一回注意したからと言って簡単に変わるものではない。かなりポジティブに見て、指摘後少しの間はその人物は自分の言動に注意するのかも知れないが、
それが出来るような人間ならば、これまでに何年間もの間、何十名もの部下が短期間で次々に会社を去って行くような状態は起きていないはずだ。
更には、そのような人物が、責任を取らせられて降格や左遷されるどころか、逆に何故か高く評価され、役員にまで上り詰めている事が理解出来ない。
これは、その人物を評価する立場の人間、つまり会社のトップ自身が、今の状態を自分達の責任であると認めていないことの裏返しではないか。
となると、自分がこの会社にいても、遅かれ早かれまた以前苦しんだのと同じ状態に追い込まれるのが容易に想像出来てしまう。
そんなふうに考える自分は、事を悲観的に捉え過ぎているのか?
もっと楽観的に、部署が変われば今までよりきっと良くなるさ。と、何の根拠もないポジティブな言葉を吐き続け、自分の本心にウソをつき続けて脳味噌が騙されるのを待つべきなんだろうか。
よく、ネガティヴな事があっても、それをポジティブに変換して口にすると、そういう状況が訪れる。って言うが、自分は不器用というか、人を信じないというか、素直にその言葉を実践できない。
このどうしようもないネガティヴ頭、何とかならないだろうか。
そんな事をほんの15分程度の病院への運転の最中に考えていた。
心療内科に着いて
程なく、病院に到着。
相変わらず、駐車場には沢山の車が駐車している。
今日も患者さん沢山来ているのかな。
入り口を入り受付を済ませて待合室で座っていると、5分も待たない間に自分の番号が呼ばれた。
自分の主治医は、この病院の院長である。
前回は、10分、いや5分足らずで診察があっという間に終わって大した話しも出来なかった。
今回はどうだろう...。
院長は、前回と同様に、穏やかな表情で座っていた。「その後どうですか。」と聞かれたので、
「仕事の事を考えない時は落ち着いていますが、あと3週間ほどで復職なので、その事を考えると、どんな働き方をさせられるか不安になります。人事部からは1ヶ月以上何の連絡もないし、そのまま同じ部署に戻されたらと思うと不安です。」
と、簡潔に話した。
これに対して院長からは、
「ピースさんの適応障害の原因はパワハラですから、同じ部署に戻ったのでは症状は改善されないでしょう。復職時期は今のところ予定通りで大丈夫ですが、部署異動が必要である旨で診断書を出しましょう」
と言われた。
そして、
「復職直前にもう一度様子を見て、最終判断しましょう」
と言われ、9月上旬に再度通院することとなった。
一度ここまで言われると、もうこの先何か補足で話したいと思っても、院長から出ているオーラ(自分が勝手にそう思い込んでいるだけかも知れないが)が、
「はい、これで終了ね。」
と言っているように感じてしまって、気がついたら
「ありがとうございました。」
と言って、5分もたたずに診察室から出ている自分がいた。
また何だかあまり話を聞いてもらえずにあっさり終わってしまったな。
心療内科って、あまり時間を取って患者の話しに耳を傾けてくれないんだっけ?そういう事を求める場合は、カウンセラーに相談するしかないのかな。
程なく会計も終わり、今回の金額は、
診察代 1,200円
診断書発行代 5,500円
総額 6,700円
病院代って高いよなぁ。
診断書代が入っているからとは言え、月一で通院すれば、その時々の状況でまた会社に提出するための診断書が必要になるだろうから、
長引けば、業務復帰もできなければ、病院代の出費もかさみ、経済的な負担になる。
一方、早く良くなりたいが、良くなればまた地獄が待っている。
どっちに向かっても苦しい。
それが心の病気の辛いところだ。