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なぜへらぶな釣りはメジャーなスポーツやインドアの趣味と比べて人気がないのか真面目に考察してみた

アラフィフ責任世代のあなたへ

こんばんは。

野のへらぶな釣り心整家(しんせいか)の佐藤泰東(さとう やすはる)です。責任世代の人が、野のへらぶな釣りで心を整え、自信を取り戻す応援をしています。


現在の釣りの世界におけるへらぶな釣りの位置付け

先日釣りフェスについての記事で、へらぶな釣りが他の釣り(海釣りやブラックバス釣りのような最近若者にも人気の釣り)に比べて知名度が低く、

現在の釣りの世界におけるへらぶな釣りの位置付け(ぶっちゃけ「人気がないように見える!」)を見せつけられたと書きました。

野のへらぶな釣りを生涯の趣味と考えている私にとって、この状況はとても残念でなりません。

そこでふと思ったのですが、日本人の趣味、というもっと広い範囲まで考えた時に、そもそもへらぶな釣りよりももっと広い、「釣り」という趣味の人気について考えた場合、

他のポピュラーな趣味(サッカー、野球、テニスなどのスポーツ、音楽や映画鑑賞などのインドアの趣味)と比べると、釣りを趣味にしている人ってかなり少数派だよな。と思いました。

「そんなの当たり前じゃん!だいたい、釣り人口がサッカー人口より多いなんてありえないでしょ。」

そんな失笑が返ってくることをひしひしと感じつつも、今日は真面目に、釣りという集合に包含される、「へらぶな釣り」が、日本人全体の趣味として他の活動に比べて少数派である背景を改めて考えてみました。

へらぶな釣りが日本人全体の趣味として他の活動に比べて少数派である背景には、いくつかの社会的・文化的な理由があります。

ですが、それは「釣りがつまらない」という意味ではなく、釣り特有の魅力が他の趣味とは異なる性質を持つためです。

なぜへらぶな釣りが「少数派」に感じられるのか?

理由1.アクティブな趣味の人気

運動不足解消や社会的交流
テニスやサッカー、野球といったスポーツは、体を動かして健康を保つだけでなく、仲間とプレーすることで社会的なつながりを作れる趣味として魅力的です。

現代では特に「フィットネス」が注目されていて、「スポーツ趣味」は手軽に共感を得られやすいです。

一方、へらぶな釣りは、これと対極的な特徴を持っています。まず汗をかくような体の動かし方はしませんし、基本的に長時間座ってやるものです。

また、釣り仲間同士の交流と言う意味では社会的つながりがないとも言えませんが、釣り自体は基本的にはチームプレーではなく、個人個人がそれぞれ行うものです。

メディア露出の多さ
サッカーや野球は、テレビや動画配信など、メディアでの露出が多く、試合観戦などを通じて趣味として始めやすい文化が醸成されています。

一方、へらぶな釣りは、そもそもあまりテレビでも番組の放映数が少ないですし、動画配信数も、メジャーなスポーツと比べると非常に限られ、初心者がほとんど目にする機会がないため、興味を持つきっかけが少ないです。

理由2.現代人のライフスタイルと合わない部分

時間的制約
へらぶな釣りは、自然の中でゆっくりと楽しむことを前提とした趣味ですので、最低でも2,3時間、長ければ丸1日時間を必要とします。県外の釣り場に遠征するとなれば、場所によりますが数日を要することもあります。

一方で、映画鑑賞や音楽は短時間で気軽に楽しめ、そんなに長い自由時間を取れない、現代の忙しいライフスタイルに合っていますよね。

都市部での自然との距離
都市部に住む多くの人々にとっては、そもそも近くにへらぶな釣りを出来る場所がない。という方も多いことでしょう。このように、釣り場までのアクセスがハードルとなり、気軽に始めるのが難しい、と思ってしまう方がいるのではないかと思います。

理由3.費用に対する認識

お金が掛かる趣味というイメージ
へらぶな釣りでは、専用の竿、ウキ、釣り台などの特殊な道具が必要で、「高価な趣味」と見られがちです。

特に、あなたや私のような、高校生や大学生といった、最も教育費が掛かる年齢の子供がいたり、住宅ローンが残っているアラフィフ世代にとっては、最低限釣りを始められるだけの初期投資や、釣りを始めた後のランニングコスト的な費用(エサ代、ハリ、糸、その他の消耗品類)の負担が釣りを始める障壁となることがありますよね。

費用対効果の誤解
釣りの道具は一度揃えれば長く使える場合が多いものの、スポーツのようにすぐ目に見える健康効果や社会的な成果が得られるわけではないため、「お金のかかる趣味」と誤解されることがあります。

へらぶな釣りの道具は高価なもの、と思いがちですが、実は新品だけでなく、中古品も沢山市場に出回っています。へら竿などは、十年、十五年使ったものでもまだまだ現役、というものもあります。

理由4.釣りの文化的認識

「年配者向け」のイメージ
釣り、とりわけへらぶな釣りは、のんびりと自然を楽しむ趣味というイメージが強く、若い世代やアクティブな趣味を好む人にとっては「ただぼーっと待っているだけで退屈そう」「なんとなく地味~」に見えるようです。

本当はそうじゃないんですが・・・。
この反論はもうちょっと後でします。

経験の機会の少なさ
子ども時代から釣りに触れる経験が少ない場合、趣味として選択肢に上がりにくくなります。家族や地域で釣りを教える文化が減少していることも影響しています。

私のように田舎育ちで近くに川や沼があったり、親に釣りに連れて行って貰って楽しかった幼児体験があれば、大人になって暫く釣りに行けていなかったとしても、もう一度やってみたいな。という気持ちになる人もいると思うのですが・・・

さあ、ここから挽回!へらぶな釣りの良さや魅力はこれだ!

ここまで、大分ボコボコにされてきましたが、へらぶな釣りってこんなに魅力があるんですよ~っという重要な点をお話させてください。

1.釣りの本質的な魅力

へらぶな釣りにはこんな魅力があるのですよ!

心の安定と自然との触れ合い
静けさの中で自然と向き合い、心を整える効果がある点は、忙しい現代人にとって特に貴重です。

大勢の人達とワイワイ騒いで観戦するのもいいですが、皆が皆そういうハイな気持ちでいる人ばかりじゃないですよね。都会の喧騒に嫌気がさして、もっと静かな所で一人静かに癒されたい!というアラフィフ世代って、案外多いんじゃないでしょうか?

沢山の人が居る中だと、内向的なので自分を出せない、声の大きい人ばかりが目立って、自分は居てもいなくてもいい存在なんじゃないか?なんて自信を無くしていたり・・・

そんなあなたは、こういう静かな、心癒される環境を求めていたりしませんか?

2.戦略性と技術の探求

へらぶな釣りは、実は単なる「待つだけ」の趣味ではありません。
知られていないだけで、実は想像以上に忙しいんですよ。釣れるためには、ただぼーっとしているだけではだめです。

仕掛けを手直ししたり、エサを調整したり、竿の長さや浮きのサイズを替えたり、頭を使って、水の中の様子を想像し、浮きが伝えてくる動きだけを見て、何をどう変えなければならないかを自分の意志で判断するのです。だから、考える要素は無限にあります。

でも、そんなに難しく考える必要はありません。
素人なら素人なりの楽しみ方、ベテランならベテランなりの楽しみ方、と言いう風に、どんな技術レベルの人でも楽しめるのです。

自分が考えたことをやってみたらどうなるか予測し、実際それを行動に移す。そして結果がどうなるかをこの目で見る。上手く行けば戦略は成功!
上手くいかなければ、即座に状況から判断して、次の戦略を考えて手を打つ。

へらぶなという、命を持つ、それも人間ではない生き物が相手ですから、
人の考えが全て正解に繋がるという訳ではありません。

ある意味、将棋よりも難しいかもしれないし、思ったよりも簡単な時もある。

一つとして同じ事象は起きません。
それが面白いんです!

3.年齢に関係なく楽しめる

へらぶな釣りは、年齢や体力の有無に関係なく、自分のペースで長く続けられる趣味である点も魅力の一つです。

サッカーや野球は、80代になって出来る人ってそんなにいないですが、へらぶな釣りをやっている80代のお年寄りは珍しくありません。

それに、スポーツは大抵、身長が大きな人が有利だったりしますが、へらぶな釣りは、身長の大小は全く関係ありません。小柄なおじいちゃんが実は釣り名人だったりということも良くある話です。

目が見えて、竿を持つ力が残っていれば、何歳になっても続けていられるのです!

こんなに長い間、生涯にわたって楽しめる趣味って、案外少ないのではないでしょうか?

4.費用を抑える工夫は幾らでもある

へらぶな釣りを始めるとなると、一度に全ての道具を完璧にそろえなければならないと思うかもしれませんが、そんなことはありません。

確かに専用の道具を揃えれば高額になる場合もありますが、あなたが初心者の場合、(私はへらぶな釣り歴9年目で、自称中級者と思っていますが、それでも)そこまで高価な装備はいらないのです。

まずは、シンプルで手頃な道具を揃え、釣りの基本を学ぶことが大切です。例として、初期投資を抑える道具の選び方を紹介すると次のような感じです。

  • へら竿: 新品でなくても、中古品やリサイクルショップで、まずまずの品質のものが手に入ります(数千円~1万円程度)。

  • 浮きや仕掛け: セットで販売されている初心者向けの安価なもの(1,000円~2,000円程度)で十分です。

  • エサ: 市販の安価なへらぶな用エサを活用。自家製エサも検討可能。

  • 釣り台(イス): 折りたたみ式の簡易チェア(1,000円程度)で代用可能。

他にも様々な費用削減方法があります!

以上、今日は、「へらぶな釣り」が、日本人全体の趣味として他の活動に比べて少数派である背景を考察すると共に、それでも、へらぶな釣りが非常に価値ある趣味であることを力説させて頂きました。

それでは今日はこの辺で。
おやすみなさい。


もしご興味がありましたら、私のWebページ
「野こころ」を覗いてみてください。

野のへらぶな釣り心整家とは何か
なぜ野のへらぶな釣りが心を整えるのか

をお伝えしています。

インスタグラムでは、野のへらぶな釣りの世界観を写真で表現しています。



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