アラフィフおやじの夏、青春18きっぷ一人貧乏鉄道旅の振り返り(6日目:お湯はあるのに割り箸がない悲劇を克服)
アラフィフ世代、適応障害で長期欠勤中だった私が、この8月に一大決心をして、青春18きっぷを使い一人貧乏鉄道旅をした時の振り返りです。
前回は、行程6日目の本州入りしてからこの日の最終目的地である広島駅までの行程についてお話しました。
今回は、広島のカプセルホテルに到着してからのお話です。
カプセルホテルCUBE広島
この日の宿である、カプセルホテルCUBE広島に到着したのは、22時近く。
やっとの思いで4Fのフロントにたどり着き、エアコンの風に当たってようやく生きた心地がしました。
宿泊するカプセル(キャビンと呼ぶようです。こっちの方が響きが格好いいですね)は別のフロアにあるため、鍵と、アメニティ一式の入った布製のバックを受け取って(アメニティがキャビンの中に備わっていたかちょっと記憶が曖昧です。間違って覚えていたらごめんなさい。)階段で移動します。(この階段室が暑い・・・)
アメニティはかなり充実していて、以下のものが入っていた(と記憶しています)。
館内着
フェイスタオル
バスタオル
歯ブラシと歯磨き粉
これだけ揃っていれば、持参する荷物も少なくて済むので助かります。
フロアは男性用、女性用と階が分かれているので、女性の一人旅の方でも安心して宿泊できると思います。
男性用フロアへは階段室から扉を開けて入ると、靴用ロッカー、荷物用ロッカー室、シャワー室、トイレ、共用ラウンジがあり、ラウンジには大型の壁掛けタイプのテレビ、一人掛けソファが数組、スペースの端の窓がある壁に沿って長いテーブルが作り付けてあり、そこで食事を摂ることが出来ます。
キャビンのあるスペースと共用スペースの間は扉で仕切られており、共用スペースのテレビの音や雑音がキャビンの方に漏れてこないので、静かな空間で寝ることが出来ます。
まずは貴重品の入ったショルダーバッグだけを持ち、バックパックは施錠できるロッカーに入れておきます。
それから割り当てられたキャビンを確認。
この日は、最もリーズナブルな、スタンダードキャビンに宿泊しました。(一泊2,400円)
因みに、この他にも、デラックスキャビン(カプセルではなく個室タイプでベッドがある)、プライベートキャビン(半個室でキャビンとデスク、椅子が備わっている空間)がありますが、最安値狙いの私にとっては無縁でした。
そして、まずは何はなくともシャワー!
汗だくの身体を流してスッキリしてから食事にします。
今日の夕食
この日の夕食は、日田のイオンで購入した、赤札の付いていたヤマザキのまるごとソーセージと、トップバリューのカップそばです。(合計199円)
ラウンジのテーブルに持って行き、早速食べようとしますが、お湯が無いことと、更に重大な問題として、割り箸を貰ってきていなかったことに気が付きます。
割り箸がない!
そこで、フロントのある4Fにラウンジがあり、そこにポットのお湯があることが分かったため、きっとそこでカップラーメンを食べるお客さんもいるだろうから、割り箸位はあるかなぁ。と、楽観的な考えで下に降りていきました。
しかし、現実はそんなに甘くありませんでした。
このホテルのコンセプトの1番目として、こんなことが書いてありました。
結論、割りばしは有りませんでした。
湯沸かしポットはおいてあるのに、割りばしは無いのか・・・。
普通、カップラーメンにお湯を注いだら、次は食べるための割りばしって決まっているだろう?
割りばしは無駄なものなのか?
そんな、自分の失態が原因なのに、心の中でホテルに八つ当たりをしますが、状況が変わることはありません。
さて、どうすればいいか。
折角館内着に着替えたのに、割りばしを得るためにわざわざまた洋服に着替えて、コンビニを探して夜の街をさ迷うのか。また汗かいちゃうじゃん・・・。
私の脳はもう、外に出て割りばしを調達する行動を拒否し、この建物の外に出る気が全く無くなっていました。
脳がフル回転してピンチを克服
そんな非常事態になり、私の脳は空腹の苦しみから解放されたくて無理やり打開策を思いつきます。
アメニティとして、歯ブラシセットが入っていたことを思い出したのです。
清潔な、固い棒状のもの=未使用の歯ブラシ!
あと1本あれば、箸の代用品が出来上がります。
ここでまた記憶が曖昧なのですが、何処かラウンジの隅のかごの中に入っていたのか、どうにかしてもう一本の歯ブラシを入手しました。
カップそばに湯沸かしポットからお湯を注ぎ、待つこと5分(本当は3分でいいのですが、少しでも麺をふやけさせてかさ増しするための小技です(笑))。
出来上がった天ぷらそばを、2本の歯ブラシを箸代わりにし、ようやくパーフェクトな夕食の出来上がりです。
勿論、ブラシの付いていない方で食べました。
決してブラシに麺を引っかけた方が滑らずに麺を掬える、などという思考はしませんでした。
これで何事もなかったように、夕食を済ますことが出来ました。
空腹を訴えていた私の脳も、これで満足したようでした。
その後は男性用フロアに戻り、ラウンジの1人掛けソファに座ってボーっとテレビを見ましたが、大して面白い番組もやっていなかったので、自分のキャビンに行き、翌朝の起床時間のアラームをセットして眠りにつきました。
(勿論、耳栓をして)
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