【52歳から自分らしく生きるために】アラフィフおやじの夏、青春18きっぷ一人貧乏鉄道旅の振り返り(7日目:姫路~大阪:天国と地獄)
アラフィフ責任世代のあなたへ、
週末は如何お過ごしですか?
休日出勤で、オフィスにポツンと一人、黙々と仕事をしていませんか?
早いもので、前回の
「アラフィフ一人貧乏鉄道旅の振り返り」
から、もう一週間が経ってしまったんですね。
師走のせいか、どうも時間があっという間に過ぎて行きます・・・。
この記事は、アラフィフ世代、適応障害で長期欠勤中だった私が、この8月に一大決心をして、青春18きっぷを使い一人貧乏鉄道旅をした時の振り返りです。
前回は、行程7日目の前半、広島を出発してから、途中下車して観光した姫路までのお話をしました。
今回は、姫路観光を終えてから、この日の最終目的地である大阪までのお話をします。
15:26、姫路駅発
山陽本線(因みに、姫路~大阪間は、愛称としてJR神戸線と呼ばれているそうです)の新快速に乗って、大阪駅に移動しました。
姫路から大阪までは、距離にして約90km、新快速はこの区間をわずか62分~63分で走り抜けます。(途中停車駅は5駅)
このスピードは、快速列車としては驚異的です!
と言うのも、この姫路~大阪間を走行する特急列車は以下の4種類(サンライズ瀬戸・サンライズ出雲号は同区間併結のため1種類とカウントしました)あるのですが、これらの特急とほとんど所要時間が変わりません。
らくラクはりま号:60分
スーパーはくと号:53分~54分
はまかぜ号:58分~63分
サンライズ瀬戸・サンライズ出雲号:58分
特急列車は、途中停車駅が1~3駅ですから所要時間が短いのは当たり前ですが、新快速は特急列車よりも2~4駅も停車駅の数が多くて63分ですから優秀です。
15:48、朝霧駅通過
朝霧駅を通過すると間もなく、進行方向右手に明石海峡大橋と淡路島が見えてきました。
こんなに幅のある海の上に橋を架けたなんて、想像を絶します。
さぞ苦労も多かった事でしょう。
16:01、神戸着
兵庫県の県庁所在地、神戸駅での停車時間は1分足らず。
今にして考えてみたら、途中下車して1時間ほど街をぶらぶらしても良かったのですが、頭が働きませんでした。
16:28、大阪駅着
新大阪駅は、昔新幹線で大阪出張に来た時に降りたことがありましたが、大阪駅は今回の旅が初めてでした。
大阪駅、と言う方が、大阪府の中心という印象ですが、新幹線の発着駅ではないんですよね。
しかも、大阪駅と新大阪駅の間って、約4kmも離れているので、歩いて在来線の特急から新幹線に乗り換えることは出来ない・・・。
今更ながら、なぜ大阪駅を新幹線の駅にしなかったのだろう。と不思議です。(開業から58年も経って今更不思議がるっていうのもおかしな話ですが(笑))
思いがけない嬉しいイベント
さて、この日はサプライズで嬉しいイベントがありました。
旅の6日目に、知人の方から連絡を頂き、それがきっかけで大阪周辺に在住の仲間の皆さんにも声を掛けて頂き、私の大阪入りに合わせて夕食会を企画して頂けたのです。
もしその連絡を頂けなかったら、きっと私は、当日の宿泊先付近で適当にお好み焼き屋でも探して、一人わびしくあっさりと夕食を食べていたことでしょう。
知人の方々の中には、オンラインでは顔を見てお話したことがあるものの、リアルでお会いするのは今回が初めての方もいらっしゃいました。
それが、思いがけず直接対面して食事をご一緒させてもらえるというのは、とても幸運な事でした。
待ち合わせの時刻までまだ余裕があったため、大阪駅構内と駅前を散策して時間を潰しました。
18時過ぎ、夕食会を企画して頂いた知人の方と初めてリアルで対面。
いつも画面越しに見ている通りの印象でしたが、やはり直接お会いするのは嬉しいものです。
その後、他のお仲間の方とも合流し、梅田阪急内のお店で夕食。
話は大いに盛り上がり、私は念願の大阪のお好み焼きを堪能することが出来ました。
約2時間半ほど、楽しい時間を過ごさせて頂きました。
この日は平日で、翌日も皆さんお仕事があるので、21時過ぎに夕食会はお開きに。
一人の知人の方に、この日の宿への移動のために乗車する大阪環状線のホームまで送って行って頂きました。
天国から地獄へ
知人の方からの話で初めて知ったことなのですが、その夜私が宿泊しようとしていたホテルのある最寄り駅は、地元の方からするとやや治安が良くない地域にあるとのことで、
「今は大丈夫だと思いますが、気を付けてくださいね。」
と言われました。
大阪に土地勘の全くない私は、その土地の事情を全く理解していなかったため、そんな危ない場所に行って、それも安宿に泊まるなんて無謀だったか・・・。
と、少々後悔していましたが、まずは行って自分の目で見てみないことには分かりません。
緊張して、その駅に降りてみると、先に話を聞いてしまったせいか先入観があり、何となく独特の雰囲気を感じましたが、ホテルは駅からほんの目と鼻の先にあったため、無事宿にはたどり着けました。
このホテルは宿泊費が素泊まりでわずか1,600円。
写真を見ると、ちょっと殺風景な感じがするものの、さほど問題はないように感じるかもしれません。
しかし、よく見てみると、様々な不都合がありました。
まず、写真には写っていませんが、この反対側にドアがあります。そのドアが非常に不思議な作りになっていて、上部が高さ20cm程度開いているのです。
この構造の問題は、
例えドアノブのところの鍵を閉めても、上から何か棒状の道具を差し入れると、簡単にドアの鍵を外から開けられてしまうこと
喫煙コーナーからのたばこの煙が容赦なく部屋に入ってきてしまうこと
廊下での人の話し声や、他の個室の客が見ているテレビの音がダダ漏れでうるさい
という点です。
部屋に荷物を置いたままシャワー室に行っている間に貴重品の盗難に遭う恐れもあったこと、恐らく荷物を置いておくスペースがシャワー室にはないだろうという推測から、汗をかいて不快でしたが、この夜はシャワーを浴びずに眠ることにしました。
更には、
部屋の中にあるロッカーは、まるで掃除用具でも入っていそうな金属製のロッカーで、中は掃除した気配がなく、埃だらけ
カプセル内の空調、テレビが壊れている
壁が非常に薄いようで、隣の個室のテレビの音がはっきり聞こえて騒々しい
夜遅い時間にも関わらず、宿泊客たちが大きな声で話をしていて全て聞こえてしまう
他にも、細かいことを挙げたらきりがないほどで、
「兎に角早く朝になってくれ!」と、心の中で祈っていました。
始発列車が動き出す時間には、もうこの宿を出てやろう。
という気持ちだったので、服を着たまま眠りました。
大阪で泊まった宿は、今回の旅で最も居心地の悪いホテルでした。
このような環境もサービスも悪いと思う宿でも、客足が遠のいて廃業に追い込まれていないのは、不思議にも思えます。
ホテル予約サイトを見ると、このホテルの口コミは、必ずしも悪いもの一辺倒ではありませんでした。
確かに私と同じような感想を書いている宿泊者は大勢いましたが、その一方、兎に角安く泊まれればそれで十分、また利用したい、等という声もそれなりにありました。
確かに、とある有名な観光スポットへのアクセスが良いこの場所は、外で遅くまで遊んで、翌朝早く、またどこかへ移動してしまうような顧客からすると、ただ寝るだけのために無駄にお金を使いたくない。というニーズを満足することでしょう。
高級なもの、至れり尽くせりのサービスだけが人から求められる訳ではない。世の中には色々な価値観を持っている人がいる。
改めて、人の考え方の多様さと許容度の違いを意識させられる一夜でした。
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