【都市伝説】物部天獄と両面宿儺と蠱毒とコトリバコ
もうすぐアニメ呪術廻戦の第二期がスタートします!
大好きなアニメでして。
呪術廻戦、進撃の巨人、ゴールデンカムイをリアルタイムで見れた世界線に産まれて幸せだと思っております。
そんな『呪術廻戦』に重要な役割で登場する両面宿儺(りょうめんすくな)。
悪いやつなんすが、カッコいいんすよね。
そんな両面宿儺を今回は都市伝説のフィルターにかけてお話します。
都市伝説としての両面宿儺は呪物として語られます。
呪物ですので、当然産みの親がいます。
それが悪名高き日本最恐の教祖『物部天獄』です。
と言う事で!
今回は日本最恐の教祖『物部天獄(ものべてんごく)』が産んだ日本一の呪物『両面宿儺(りょうめんすくな)』の話と呪いから身を護る方法についてゆるっとnoteにまとめました。
お菓子でも食べつつ軽い気持ちで読んでくれたら嬉しいです。
※一部、以前に都市伝説トークライブで話をした内容のテキスト化となります。
両面宿儺を作った物部天獄とは?
さて、都市伝説の呪物『両面宿儺』を語る上で欠かせないのが、産みの親である物部天獄(ものべてんごく)です。
物部天獄は実在したか分からない都市伝説上の人物です。
明治時代から大正時代のあるカルト教団の教祖で、詳しい生い立ちや教団名に至っては一切不明と言われています。
この物部天獄が作り出した「呪物」が
両面宿儺(りょうめんすくな)となります。
両面宿儺とは?
そもそも両面宿儺とは日本書紀に登場する鬼神で、人徳天皇時代に現在の岐阜県に現れたとされてます。
その姿は一つの胴体に二つの顔があり、計8本の手足でそれぞれ反対を向いていたと言われてます。
ちなみに、日本書記では人徳天皇ら大和朝廷に逆らう悪鬼と描かれていますが、岐阜県には全く異なる伝記が伝わっています。
それは大和朝廷(侵略者)に立ち向かった英雄として両面宿儺は英雄視されており、神様として奉納されています。
日本書紀は大和朝廷側(統一国家を目論む側)の伝記なので、もともと住んでいた国譲りした側(侵略された側)に異なる伝記があるのは不思議ではないですよね。
呪物『両面宿儺』の都市伝説
さて、両面宿儺の日本神話上の話は上記の通りですが、呪物『両面宿儺』としての話は以下の通りです。
物部天獄は見世物小屋で数名の奇形児を買い取っては全国から奇形児を集めてた。
そして、赤子が入る程度の箱に閉じ込めると飲食を与えず、お互いに殺し合いをさせていました。
ある日、物部天獄が集めた奇形児の中にシャム双生児がおり、物部天獄はまるで阿修羅像だと言ってそのシャム双生児を気に入ったそうです。
そして、シャム双生児が生き残るように他の奇形児に致命傷を負わせてたそうです。
そのシャム双生児は結果生き残ったが、物部天獄はそのシャム双生児を別の箱に閉じ込めて餓死させました。
そして、餓死させたシャム双生児を自身の教団の即身仏にし、それを両面宿儺と名付けた。
また、大和時代に大和朝廷によって滅ぼされた古代人の骨を全国回りながら集めて、その骨を粉々にして即身仏である両面宿儺の腹に入れていったそうです。
つまり、両面宿儺には三つの念が宿っていたのです。
1.殺された奇形児の念
2.生き残りのちに殺されたシャム双生児の念
3.大和朝廷(いまの天皇政権)にの滅ぼされた古代人の念
この両面宿儺の呪いの力はかなり強く、物部天獄の教団が両面宿儺とともに移動した地では災難が必ず起きたと言われています。
両面宿儺の呪いと言われる事件の一例
1914 桜島大噴火
1914 秋田大地震
1916 函館大火事
1917 東日本大水害
1922 新潟雪崩列車事故
そして、物部天獄は最後に両面宿儺にある呪術をかけました。
物部天獄は両面宿儺の前切腹自殺をしたと言われており、死ぬ直前に『日本滅ぶべし』と叫び、自身の血を両面宿儺に浴びせて死にました。
物部天獄の呪いを浴び、日本最恐の呪物となった両面宿儺。
そして、物部天獄の死後まもなく関東大震災が発生したと言われています。
現在、物部天獄が作った宗教団体はいまだに秘密裏で活動をしていると言われ、呪いの両面宿儺もまだ実在すると言われている一方で、岩手県のあるお寺にその両面宿儺が厳重に呪術で保管されていたが、何者かがその呪術を解放し、盗んだと言われています。
そしてその直後に3.11の地震が起きたといわれています。
ここまで話をしたのが、物部天獄と呪物両面宿儺の都市伝説となります。
呪物『両面宿儺』と蠱毒の類似点
この物部天獄と両面宿儺の都市伝説ですが、ある呪術に類似してます。
それは蠱毒(こどく)です。
蠱毒とは、小さな入れ物に大量の生き物を閉じこめて最後の1匹になるまで共食いをさせる。
生き残った生き物を呪詛、呪いにつかうとするという禁断の呪術。
物部天獄が全国から奇形児を集めて部屋に閉じ込め殺し合いをさせたという描写はまさに蠱毒に限りなく似ています。
呪物『両面宿儺』とコトリバコの類似点
また、集めた奇形児を箱に閉じ込め殺す描写は都市伝説コトリバコにも似てます。
※「コトリバコ」とは、女性、子どもをターゲットにした“呪詛の箱”で、その言い伝えは諸説ありますが以下の通りです。
現在の島根県にあたる「出雲の国」のある小さな集落で周囲から人と見なされない程の差別や迫害を受けている部落があった。
この部落に1868年の隠岐騒動(平民による幕府への暴動事件)で反乱を起こし、生き延びた者が瀕死の状態で訪れます。
部落の人は反乱した人物を村に招いたとなると、さらなる迫害が進むと考え男を殺すことにします。
しかし男は「どの集落にも勝る呪物をやるから助けてくれ」と申し出てて、武器の作り方を話し出します。
その呪物というのが、『コトリバコ』と言う箱の作り方でした。
その「箱」を作るには子供をいくつも殺める必要があったが、迫害から逃れる為にその部落は「コトリバコ」を作ることにした。
そして作り終えたコトリバコを部落に差別を行っていた者たちの集落へと送ると、わずか数週間足らずで、送られた部落全ての女子供が死んでしまった。
この呪いは子供を産める体の女性と子供にだけ影響する呪いで、子孫を絶えさせる呪いだったのです。
次に部落は周辺の村全てに対してコトリバコを作るも、自分たちの部落の子供が持ち出してしまい、その日の内に家族の女子供が死亡してしまう悲劇が起きた。
この呪いは改めて危険であり、外道のする行為だと思い知った部落の人達はコトリバコをある神社に持ち込んで封印したが、いまでもそのコトリバコは存在するという都市伝説。
なお、コトリバコの作り方を簡単に言うと、箱のなかに子供の体の1部を入れるのですが、入れた子供の数が多いほど呪いが強くなります。
この話しは映画樹海村に使われていますので、気になる方は是非。
物部天獄のモデルについて
この物部天獄の都市伝説ですが、モデルではないかとされる宗教団体があります。
それは天魁教というカルト教団で、そこで即身仏を作りアシュラと呼んでいたそうです。
この「アシュラ」を作ったのは、天魁教の教祖である金成羅という人物であり、その二代前の教祖が初めてアシュラを作った。
この「アシュラ」を作った二代前の教祖こそ物部天獄ではないかと言われています。
とはいえ、天魁教という宗教団体も金成羅なる人物も歴史的に実在したという根拠がない為、全ては都市伝説であり、コトリバコも物部天獄の話も、蠱毒から発想された都市伝説上の物語だと個人的に思います。
ただし、邪教と認定された宗教はいくつもあり、実際に呪術を使っている団体は今でも確認できます。
(次回あたりに詳しく)
なので、全てが都市伝説であるとは言い切れないのもまた事実です。
呪いから身を護る方法について
ここまで呪いについての都市伝説を話してきましたが、最後に呪いから身を護る方法についてお伝えします。
急々如律令という呪文です。
(きゅうきゅうにょりつりょう)
元々は中国の公文書用語でつかわれていた言葉。
日本で古くから使用されており、
静岡の遺跡発掘時に出てきたもっかん(文字を書くために使われた細長い木)にも使用それていました。
この呪文は自らの式神や守護霊に至急せよ!という命令を出すことになりますので、ほかの文言を付け足します。
色々とありますが、「六根清浄(ろっこんしょうじょう)急急如律令」で、「今すぐ、六根(眼、耳、鼻、舌、身、意(心))を清めよ!」という意味になります。
もし、誰かから呪詛を受けて悩んでいる場合やこのnoteを読んで呪いが伝染した場合は是非お使いください。
最後に。
物部天獄の呪物が以前ヤフオクで販売されていたので、そちらを共有しますがあくまでも自己責任でご覧ください。
読んで頂きありがとうございました!