Gunosyがヒットしている理由

前回までは「SmartNews」シリーズを投稿していた。

【記事はこちら】
①「SmartNewsがヒットしている理由」
②「SmartNewsのリーンキャンバスを書いてみた」
③「SmartNewsのカスタマージャーニーマップを書いてみた」

そして今回は上記のような形で「Gunosy」について記事を書いていく。最初の記事は「Gunosyがヒットしている理由について」だ。
まずは運営会社情報から！

◆運営会社情報

・運営会社：株式会社Gunosy
・設立日：2012年11月14日
・企業理念：「情報を世界中の人に最適に届ける」
・代表取締役：福島 良典氏
・資本金：3901百万円
・URL：https://gunosy.co.jp/

◆サービスにおけるユーザー情報(2017年7月5日現在)

・ダウンロード数：1900万
→男性インストール数：1102万(5.8割)
→女性インストール数：798万(4.2割)
・年齢別ユーザー比率：10代〜40代 8割 / 50代以上 2割
・既婚比率：既婚 5割 / 未婚 5割
・職業：会社員 5割 / 主婦 1.5割 / 学生 2割 etc
・住居や自動車を保有しているユーザーが多い 

【利用ユーザー】

【年収・職業など】

◆立ち上げた理由

代表取締役の福島氏が大学で人口知能を研究していて、今後Webサービスでも発展していくと思い、同級生3人で作り始めたのがきっかけ。

福島氏はその当時1人暮らしをしていて、寂しさを紛らわすためにTwitterやFacebook等のSNSをよく利用していた。しかし利用する度にSNS疲れをしていた。SNS疲れをしないようなサービスを作りたいなと思い、サービスを展開し始めた。

◆ヒットしたと思われる理由

①独自のアルゴリズムによる最適なニュース配信

②テレビCMからの的確な誘導導線

1-1.独自の記事選定アルゴリズム

「Gunosy」は情報キュレーションサービスである。ネット上に掲載されている様々な情報を独自のアルゴリズムを用いて収集し、評価付けをおこない厳選された情報のみをユーザーに届けている。

福島氏が立ち上げ当初に考えていた、Twitterで数多く呟かれているニュースの情報を高い精度で解析し、その情報を使用することで自動的にニュースのランキングを行えるのではないかという発想が元になっていると考えられる。

1-2.過去の閲覧履歴からニュース配信

独自のアルゴリズムによって、評価付けを行った情報を利用ユーザー全員に配信するのではなく、ユーザーの過去の記事の閲覧履歴から趣味嗜好に合わせた記事を判断し、配信している。

サービスリリース当初はSNS連携によって、配信記事を選定していたが、現在では記事の閲覧履歴から配信記事の選定を行なっている。

2.1テレビCMで紹介した記事一覧がある

テレビCMを出している「Gunosy」。CMからのアプリの認知してダウンロードするユーザーはとても多い。そのためCMで紹介したニュースが気になってダウンロードする方も多いであろう。いざダウンロードしたは良いものの、「そのニュースはどこ？」とユーザーが迷い、結局探すことができなかったら、「欲しい情報が見れないニュースアプリ」という認識になってしまい、今後利用してくれない。

それを防ぐのが「グノシーCM記事一覧」である。この機能は主にテレビCMからアプリのダウンロードをしてくれた方へのものである。この機能を利用してすぐにCMで紹介した記事が見つかれば、欲しい情報が「Gunosy」なら見つかる！と思ってもらえる。つまりファーストインプレッションを最高の形で掴み取ることができ、アプリ利用の定着に繋げられるのだ。

2-2.コラム記事に強い

政治や経済、国際ニュースなどの記事も配信しているが、他のニュースアプリよりもコラムに関しての情報が豊富であると思われる。

テレビCMでも
「鼻の汚れや角栓が取れまくる！どの家庭にも置いてある意外なグッズとは！？」という記事を取り上げて紹介している。

さらに「Gunosy」のWebサイトで以下のように表記がある。

グノシーは情報キュレーションサービスです

「トピック」でいま世の中に読まれている情報を
「チャンネル」で生活に必要なあらゆる情報を

あなたの情報収集の「入口」になるサービスです

「Gunosy」の特徴である独自記事配信アルゴリズムを最大限に活かすには、政治経済などのニュースではなくて、コラムのような記事の方がユーザー1人1人趣味嗜好に合わせた情報を届けやすいのではないかと思う。

◆まとめ

企業理念は「情報を世界中の人に最適に届ける」である。その企業理念の実現に向けて、日々独自記事配信アルゴリズムの精度を増していくことでしょう。
この技術をニュース以外にどのように展開していくかも楽しみなところである。

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◆参考サイト

・「Gunosy」公式Webサイト

・Gunosy Media Guide July-Sep 2017