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NewsPicksのリーンキャンバスを書いてみた
これまでに2つのニュースアプリのリーンキャンバスについて記事を投稿してきた。そして今回は「NewsPicks」だ!
【過去のリーンキャンバスの記事】
①「SmartNewsのリーンキャンバスを書いてみた」
②「Gunosyのリーンキャンバスを書いてみた」
◆「NewsPicks」のリーンキャンバス
それでは項目ごとに解説していこう。(※一意見として)
① 顧客セグメント
【クライアント】
-金融
-商社
-コンサル
などなど
自分の印象として「コンサル」「商社」関係のジョブオファーが多い印象を受ける。ここ最近では、「食品」関連のジョブオファーも増えてきていると思われる。
【カスタマー】
-国内外の質の高い経済ニュースを見たい方
-専門家や著名人の意見や考え方も知りたい方
-自分の意見をアウトプットしたい方
NewsPicksはSmartNewsやGunosyなどのニュースアプリのように幅広いジャンルの記事を配信している訳ではなく、「経済に特化」した記事を配信している。しかも国内だけでなく海外の媒体からの情報も充実している。
【アーリーアダプター】
-情報収集に敏感なビジネスマン、専門家
新聞やテレビや経済ニュースのなどのあらゆる媒体のメディアを駆使して、情報を集めている人にとって、たった1つのアプリで経済に特化した記事がまとめて見れるというのはとても魅力的であると言える。
2.課題
【カスタマー】
-質の高い経済ニュースが見たい
-専門家や著名人等の意見をまとめて見たい
-自分の知見をアウトプットする場が欲しい
SmartNewsやGunosyなどのニュースアプリも経済系の記事を配信しているが、これほどまでにアプリまるごと経済ニュースに振り切ったものはなかったと言える。
【既存の代替品】
-SmartNews
-Gunosy
-LINE NEWS
-Yahoo!ニュース
-産経プラス
-日本経済新聞
こちらを選んだ理由としては、NewsPicksほど経済ニュースに特化しているものがないため、媒体数、記事配信数で、NewsPicksが提供している経済ニュースについての情報をカバーするということで、こちらを選ばせていただいた。
3.独自の価値提案
【UVP】
-90以上の経済メディアから国内外の厳選された記事が読める
-35テーマ500名以上の専門家や著名人の解説コメントが読める
-各分野のスペシャリストが集う編集部によるオリジナル記事が読める
上記の3点については「NewsPicksがヒットしている理由」でまとめているので、そちらをご覧いただきたい。
この部分で伝えたいのは、アプリ内で「インプット」と「アウトプット」の導線がしっかりとできている点が、とても魅力的であると言える。
【インプット】
①「質の高い記事」を読み、「自分なりに理解」する。
②「あらゆる分野の専門家や著名人からのコメント」を読み、自分では考えつかなかった、持っていなかった「違う視点からの意見を吸収」できる。
【アウトプット】
③「①と②」を踏まえた上で、もう一度自分で考えたものを、すぐに「アウトプット」することができる。
つまり、①と②で「質の高いインプット」ができ、③で「すぐにアウトプット」することができるのである。
4.ソリューション
【クライアント】
-ブランド広告
-ブランド動画広告
-HRジョブオファー
広告は3種類ある。
1.ブランド広告
NewsPicks内の記事型広告である。その記事型広告がPickされることによるSNS上にシェアされ、波及していく形の広告である。
2.ブランド動画広告
こちらは2017年10月頃にリリースされたスマホに特化したブランド動画広告「Brand Movie」である。3つのプランがあるので、それぞれご紹介しよう。
2-1.Brand Mivie
企業や製品、サービスのブランド価値最大化を目指した動画広告の配信を行なっている。NewsPicksの動画広告専門のクリエイティブチームが製作している。
2-2Brand Movie@Conference
スポンサー企業や提携企業が運営するイベントやカンファレンスを生中継で配信するブランド広告である。視聴しながら、コメント投稿やリアクションができる視聴者参加型ライブ動画配信となっている。
2-3Brand Movie@LivePicks
Live Picks内でのCM枠を活用したストーリー性の高い動画を配信する広告である。
Live Picksとは、月曜日〜木曜日にわたって、各業界の専門家や著名人が世界最先端のテクノロジーや注目ビジネスニュースについて解説するチャネルである。
3.HRジョブオファー
アプリ内の「ジョブオファー」というタブの中に掲載されている。どの部分が新しい求人広告の形かというと、「企業の想い」の部分を全面的に押し出している部分だと考えている。
一般的な求人広告だと、職種や勤務地や給与などの「条件面」が最初の判断軸だと考えられる。
しかし、NewsPicksの「HRジョブオファー」はどんな想いで創業し、現在どんなフェーズで、こんな未来を掴み取るために、その想いに共感し、一緒に働いてくれる仲間を募集しているなどの「想い」が最初の判断軸としていることが考えられる。
【カスタマー】
-90以上の媒体の提携
-500名以上の専門家や著名人
5.チャネル
【プル型】
-Web検索
-App内検索
【プッシュ型】
-動画
【両方】
-ブログ
-SNS(FB,Twitter etc)
-口コミ
NewsPicksには「Pick」という機能がある。
【Pickでできること】
1.Pickした記事に対しての「コメント」できる機能。
2.気になる記事やあとで読みたい記事を「保存」できる機能。
3.Twitter、Facebookに「共有」できる機能である。
Pickした記事はタブの「マイピックス」から読むことができる。
(↓Pickをクリックした時の画面)
6.収益の流れ
【広告収入】
-ブランド広告
-ブランド動画広告
-HRジョブオファー
【有料課金】
-プレミアムサービス
-アカデミアプラン
「広告収入」と「有料課金」がメインの収益源である。
「有料課金ユーザー数」は年々順調に伸びてきていて、現在では約5万人というところまで増えている。
そして2017年11月から「学生割プラン(月額500円)」をスタートさせ、就活生などの学生にも課金しやすい金額で提供している。
さらに、Dow Jones社との合弁会社であるNews Picks USA, LLCから「米国版News Picks」をリリースし、日本だけでなく米国市場への参入し、さらなるユーザーの獲得へ突き進んでいる。
7.コスト構造
-ホスティング
-人件費
-営業費 etc
アプリ制作チームはもちろんのこと、NewsPicks編集部や動画専門のクリエイティブチームなど、独自のコンテンツを提供するために形成されたチームが多く、人件費の割合が高そうなイメージがある。
8.主要指標
【獲得】
-アプリのインストール
【アクティベーション】
-会員登録
【定着】
-DAU
-Pick
【収益】
-広告収入
-有料課金
【紹介】
-SNSにシェア etc
「定着」の部分に着目して考えてみる。ニュースアプリなので、「定着」の指標として「DAU」は欠かせない一つの指標であると言える。
毎日アプリにきて、記事に対して「Pick」をすることで、自身のインプットに繋がるし、SNSへ共有も同時にすることができる。
つまり、「Pick」が多く行われるほど、広告宣伝費を使わずとも、ユーザーがユーザーを呼び込むという好循環を形成することができるのだ。
9.圧倒的な優位性
-質の高い経済専門ニュース及び特集記事
-35テーマ500名以上による専門家や著名人によるコメント
上記の2点はこれまでに何度も説明している部分である。それだけ他のニュースアプリにはない「圧倒的な優位性」と言えよう。
◆まとめ
NewsPicksのリーンキャンバスをまとめてみて、率直に思ったことは、「経済専門ニュースアプリ」として確立しているなと思った。今後は、日本と米国だけでなく、他の国々への展開も期待したい。
◆参考サイト
・UZABASE, inc 公式サイト
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