雰囲気で選ぶと失敗する。良いKPIの5つの条件
KPIを設定するときに、どんな判断軸を持っていますか?
様々な意見があると思うが、私なりにKPIを決める際の重要な判断軸を5つまとめてみた。
1. 数を1~2個に絞る
KGIを達成するにあたって、本当に重要な要素・レバレッジがかかるポイントだけに集中する。理想は1つ、多くても2つまでに絞ること。
リソースは限られているので、やることを増やしても成果はでない。リーダーの役割は、チームがより多くの事を達成するために、より少ないことにフォーカスすることだ。
事業構造や相互関係を理解したうえで、成長のドライバーになる数値に向かっていけるような状態を作り出す事が目標達成には欠かせない。
2. 先行指標であること
KGIを構成する要素を分解し、それぞれの因果関係を考えていく。その過程の中で、時間的順序性がKGIよりも手前の指標を先行指標と呼ぶ。
先行指標の例を見てみよう。KGIが体重を-10kgにする場合、先行指標として「一日のカロリー摂取量」「1週間の運動時間」などがあげられる。
3. 計測期間が短い
KPIの集計期間は、KGIの期間よりも短くなくてはいけない。例えば、KGIが月の売上だったら、KPIは週のアポ数のような感じ。
KPIはそもそも、KGI達成に向けたパフォーマンスを表す必要がある。KPIの値をもとに、改善を繰り返し、どうにかKGIを達成するというプロセスを行うのが目標だ。
日や週という単位で集計できる指標を設定し、コストを払ってでもそのデータを収集できる仕組みを整えるのが大切になる。
4. アクションがイメージしやすい
人間は、分からない・イメージできないものに対しては「逃避」か「攻撃」をする。そもそも、自分のなかでイメージできないものは実行されない。
アクションがイメージしやすい指標にすると、達成可能性が飛躍的に上昇する。
悪い例をあげると、KPIとしてWAUを設定する場合。WAUの値そのものを見ても、どう改善したらいいか?どうアクションすればいいか?を考えるのはぱっとは難しいだろう。
上記のダイエットの場合「一日のカロリー摂取量」は、良い例だ。自分がどうアクションすればいいかは容易にイメージがつくから実行がしやすくなる。
5. 担当者がコントロール可能
外部環境によって大きく左右される指標や、自分だけでは影響を及ぼせないような指標をKPIに設定してはいけない。なぜなら、責任の所在が不明確になるからだ。
地道な工夫や努力の積み重ねによってコントロール可能であろう指標を設定し、責任をもって目標達成を目指せる状態にすることが重要になる。
まとめ
【良いKPIの条件】
1. 数を1~2個に絞る
2. 先行指標であること
3. 測定期間が短い
4. アクションがイメージしやすい
5. 担当者がコントロール可能
KPIは一回決めたら終わりでは無い。指標自体も、改善のサイクルをまわしながら、定期的に見つめ直していく必要がある。
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